注目のホテル「東京エディション銀座」アフタヌーンティーを徹底取材。2人のシェフから聞いた、都内の食材を使うこだわりの秘密

2024年3月、ハイブランドショップが立ち並ぶ銀座にオープンした「東京エディション銀座」。世界各地に展開するラグジュアリーホテルブランド「EDITION(エディション)」が開業した国内2つ目のホテルとして、大きな話題を呼んでいます。

今回はそんな東京エディション銀座で、アフタヌーンティーのみにフォーカスした取材を実施。数多くの一流ホテルを経たシェフ2名から話を伺い、今をときめくホテルのスイーツやセイボリーの魅力に迫ります。

世界的建築家による“織る”をテーマにしたデザイン

ホテルの設計とインテリアを担当したのは、エディションブランドを手掛けるイアン・シュレーガーと、世界でその腕を評価されている建築家の隈研吾。銀座は世界のトレンドの最先端と伝統的な日本文化が重なり合う土地であることから、“織る”をコンセプトにデザインしたそうです。

「Sophie at EDITION(ソフィー アット エディション)」

アフタヌーンティーが提供されるのは、14階のレストラン「Sophie at EDITION(ソフィー アット エディション)」。大きな窓に面した明るいイメージの空間と、7人のアーティストによる東京のストリート写真が飾られた落ち着いた雰囲気のエリアに大別されています。

初登場のアフタヌーンティー「Sophie’s Afternoon Tea」

「Sophie’s Afternoon Tea」

今回の「Sophie’s Afternoon Tea」は、4月から始まった東京エディション銀座初のアフタヌーンティー。朝食からディナーまで、都内近郊の食材をふんだんに取り入れたフレンチを提供するレストランのこだわりがアフタヌーンティーにも反映されています。

「オペラ」

スイーツは6種、セイボリーは4種類がラインアップ。12種のティーセレクションとコーヒーから選べるドリンクに加えて、なんとスコーンも好きなだけ楽しめます。

(左)東京エディション虎ノ門・銀座製菓総料理長の向 慶一さん,(右)東京エディション銀座副総料理長の平川 透さん

今回のアフタヌーンティーを手掛けたのは、東京エディション虎ノ門と東京エディション銀座で製菓総料理長を務める向慶一さんと、東京エディション銀座副総料理長の平川透さん。さまざまなメニューに、名だたるホテルでの経歴をもつシェフ2名の想いが込められています。

フランスの伝統菓子をアレンジ。妊婦さんでも楽しめるスイーツたち

「シトラスサバラン」

陶器の器に入った『シトラスサバラン』は、アルコール不使用のスイーツ。ブリオッシュを洋酒でひたひたにするイメージが強いサバランを、なぜお酒を使わず作ったのでしょうか?

「外のゼリーと生地にしみ込ませたシロップには、アールグレイを使用しています。アフタヌーンティーを利用されるお客さまには妊婦さんも多いので、最初から“アルコールは使わない”と決めていました。国産の季節の柑橘も使って、さわやかで夏らしい味わいになるようにしています」

「レモンタルト」

タルト・シトロンをアレンジしたというのは、メレンゲと食用花がキュートな『レモンタルト』。国産のフルーツを使ったり、全体のバランスを見て味を整えたりと多くの工夫があるそうです。

「スタンダードなタルトですが、中のクリームには国産レモンを、メレンゲには柚子の果汁を使って酸味を楽しめるようにしています。品数が多いので、甘くなりすぎず、重たくなりすぎないように酸っぱい味わいのスイーツも含めていますね」

「ピスタチオフィナンシェ」

一般的には長方形のイメージが強いフィナンシェは、丸い形の『ピスタチオフィナンシェ』として登場。しっとり柔らかい生地の中央に、ピスタチオとホワイトチョコレートのガナッシュが入っています。

「スコーン&自家製ジャム」

全粒粉入りのスコーンと、シェフが「甘すぎないように、果肉感を楽しめるように仕上げました」と話す自家製ジャムも絶品。ジャムからはイチゴのほどよく甘酸っぱい味わいを、スコーンからは外はさくっと、中はふんわりした心地よい食感と香ばしい小麦の風味を感じます。

「親しみやすく、日本を感じてもらえる味わいに」

画像手前「ジャンボンブランとブリーチーズのブリオッシュサンドウィッチ」,奥「セミドライトマトとフェタチーズのキッシュ」

スイーツだけでなく、国産の品をふんだんに使用したセイボリーも要チェック。料理を彩る隠し味や飾りとして、素材が活かされています。

「サンドウィッチの下のソースには、隠し味として白みそを加えました。アフタヌーンティー以外のメニューでもベースに出汁や醤油を使ったり、アクセントに大葉を用いたりして、日本の人にとっては親しみやすく、外国の人には日本を感じてもらえる料理になるようにしていますね。

「ニース風サラダのタルティーヌ」

エディブルフラワーは、東京都の清瀬市から取り寄せたものです。セイボリーやレストランのメニューに使う野菜や調味料にも東京近郊の素材を取り入れる、地産地消のような考えを意識しています」

銀座から伝える日本の魅力

「Punch Room」

都会の空間で、日本の魅力を感じられるようデザインされていたアフタヌーンティーとレストラン。ホテル2階にはエディションブランドのシグネチャーのひとつであるバー「Punch Room 」が設けられており、まだまだ味わえていない魅力もありました。

今回のアフタヌーンティーは、本夏まで提供予定とのこと。東京エディション銀座のレストランで、日本の食材が織りなす奥深い味を楽しんでみてはいかがでしょうか?

<アフタヌーンティー メニュー>
スイーツ:レモンタルト、ストロベリーマカロン、ピスタチオフィナンシェ、シトラスサバラン、ラズベリームース、オペラ

セイボリー:セミドライトマトとフェタチーズのキッシュ、バスク風チキンとピぺラードのパイ、ジャンボンブランとブリーチーズのブリオッシュサンドウィッチ、ニース風サラダのタルティーヌ

スコーン:スコーン、クロテッドクリーム、 ホームメイド ベリージャム

ドリンク:ティーセレクション12種、コーヒー

About Shop
東京エディション銀座 14階 Sophie at EDITION(ソフィー アット エディション)
東京都中央区銀座 2-8-13
アフタヌーンティー提供時間:12:00–17:00(L.O. 15:00)
料金:6,800円(税・サービス料込)
公式Instagram:@editionginza

三月

ウフ。編集スタッフ

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カスタードとお固めのパンが特に好きな148cm。ライター出身、ワクワクしながらメディアを作ってます。毎日おいしいものに出会えて幸せです。

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