22人が通う「不登校特例校」美作高校bloomコースを伊原木知事が視察「環境の変化で生徒がこんなに元気に」【岡山】

不登校の生徒が年々増加するなか、今年度から津山市の高校が不登校特例校に認可されました。どんな授業を行っているのか、津山市の高校を伊原木知事が視察しました。

(bloomコースの生徒)
「中学校に行けなくなった理由は、自分でもよくわかっていないんです」

岡山県津山市の美作高校です。中国地方で初めて文部科学省から「学びの多様化学校」いわゆる不登校特例校に認可され、今年から中学生時代に不登校だった生徒を対象としたbloomコースが新設。22人が入学しました。

「最初はグージャンケンポン…」

伊原木知事が視察したのは、「ソーシャルスキル」と呼ばれる授業で、レクリエーションを取り入れたコミュニケーションの訓練です。はつらつとした生徒の様子に知事も驚いたようです。

(伊原木知事)
「環境の変化で、生徒がこんなに元気になるというのが嬉しく思いました」

他コースの生徒より1時間登校時間を遅らせたり、年間授業時間の3分の1までオンラインで出席ができたりするなど、独自のカリキュラムが組まれています。

(bloomコースの生徒)
「いろんなことに挑戦しようという気持ちになって、毎日楽しく来られています」
「似たような境遇の人たちが多く、すごくみんな話しやすい」

生徒も入学からわずか2カ月で、変化を実感していました。

(伊原木知事)
「もっともっと不登校対策が充実してくると、不登校の子どもが出にくくなるもしくは回復しやすくなると期待している」

岡山県の不登校の生徒は、2022年の調査でおよそ4700人。10年前と比べると、1500人以上の増加となっていて、不登校特例校の取り組みにも期待が集まっています。

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