チェルシー、フルアム退団の大型DFアダラビオヨ加入を発表! 今夏の補強第一号に

チェルシーは7日、2023-24シーズン限りでフルアムを退団していたイングランド人DFトシン・アダラビオヨが完全移籍にて加入することを発表した。

今夏の“ブルーズ”の補強第一号は、フルアムで成長を遂げた大型センターバックとなった。クラブの発表によると、チェルシーとアダラビオヨは2028年6月30日までの4年契約を締結。前記の通り、2023-24シーズン限りで前所属先のフルアムを退団していたため、移籍金の発生しないフリートランスファーでの加入となる。

アダラビオヨは1997年9月24日生まれの現在26歳。身長196cmと体格に恵まれた大型センターバックだ。ロンドンで生まれながら、マンチェスターで育ったアダラビオヨは、5歳でマンチェスター・シティのアカデミーに入団。14歳でU-18チームに昇格し、2年後からはU-18チームでキャプテンも務めた。2016年2月に行われたFAカップでトップチームデビューを飾ったが、この試合の対戦相手は後に自身が移籍することとなるチェルシーだった。

マンチェスター・シティのトップチームでは主力に定着することができず、ウェスト・ブロムウィッチやブラックバーンへのレンタル移籍を経験。2020年10月、完全移籍でマンチェスター・シティを離れ、フルアムへ完全移籍加入した。

最終的にマンチェスター・シティのトップチームでは公式戦わずか8試合の出場にとどまったが、フルアムでは初年度からセンターバックのレギュラーポジションをを確保。1年目はチャンピオンシップ(2部)への降格を経験したものの、1年でのプレミアリーグ復帰に貢献し、以降プレミアリーグでの2シーズンも主力として活躍。フルアムに在籍した4シーズンで、公式戦通算132試合に出場して5ゴールを挙げた。

なお、アダラビオヨについてはチェルシーだけでなく、ニューカッスルやマンチェスター・ユナイテッドなど国内の複数クラブが熱視線を送っていたと報じられていたが、チェルシーが争奪戦を制する形となった模様だ。新たにチェルシーの指揮を執るエンツォ・マレスカ監督とは、マンチェスター・シティ時代に共闘した間柄。クラブは2023-24シーズン限りで元ブラジル代表DFチアゴ・シウヴァが退団していたため、新たな最終ラインの“顔”として期待がかかる。

完全移籍加入に際し、アダラビオヨはチェルシーを通してコメントを発表。自身の“ルーツ”にも触れながら、次のような言葉で意気込みを明かした。

「チェルシーは紛れもないビッグクラブだ。そのようなクラブに加入することが決まり、僕にとっては本当に幸せな瞬間だ。僕は『スタンフォード・ブリッジ』から3マイルほどしか離れていない場所で生まれたし、トップの選手としてデビューを飾った地も『スタンフォード・ブリッジ』だった。チェルシーへの加入が決まって本当にワクワクしているし、クラブが目指す方向へ突き進むため、その手助けができることを楽しみにしているよ」

また、チェルシーの共同スポーツ・ディレクターを務めるローレンス・スチュワート氏とポール・ウィンスタンリー氏も、次のような言葉でアダラビオヨに期待を寄せた。

「トシンをチェルシーに迎えることができて嬉しい。彼はキャリアを通して、非常に成熟された、高いクオリティの守備を披露してきた。ここ数シーズンはプレミアリーグで豊富な経験も積んでいる」

「彼はチェルシーにステップアップし、我々のチームの才能ある選手たちとともに働く準備ができている。トシンがプレシーズンでチームに合流するのを楽しみにしている」

【動画】チェルシーの補強第一号は…!?

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