キャセイ、シンガポール航空と協力

キャセイパシフィック航空とシンガポール航空はこのたび、サステナビリティに関する幅広い取り組みで協力する覚書を締結した。これは、航空業界の脱炭素化へむけ喫緊の課題である持続可能な航空燃料(SAF)のアジア太平洋地域での開発と利用を推進することを目的とし、サステナビリティに関するパフォーマンスを向上させるための取組みを共有するもの。この覚書は、ドバイで開催された国際航空運送協会(IATA)第80回年次総会および世界航空輸送サミットにおいて、キャセイグループ最高経営責任者 ロナルド・ラムとシンガポール航空CEO ゴー・チュン・ポンによって締結された。

この合意は主に2つの分野に重点を置いており、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを達成するという両航空会社のコミットメントを明確にし、航空業界におけるサステナビリティの発展を促進するという両航空会社の強い意志を示すもの。まず第一に、キャセイパシフィック航空とシンガポール航空は共同で、アジア太平洋地域でSAFの利用拡大を推進します。この分野での取り組みには、航空機の脱炭素化についてSAFがはたす重要な役割の社会的認知の向上、地域の支援政策の提案、SAF利用による排出削減の透明性と検証可能性を確保するための世界標準の算定・報告枠組みの構築の推進などが含まれる。また両航空会社は、特定の場所でのSAFの共同調達の可能性を模索していく。これは、SAFの生産を促進し、航空業界におけるSAFの普及を支援することを目的としている。第二の重点分野は、使い捨てプラスチックや廃棄物の削減、地上業務と貨物業務におけるエネルギー効率の改善に関する成功事例の共有。これにより、両社はサステナビリティに関するパフォーマンスを向上させ、業務のなかで持続可能な方策の構築および実施を加速させることができる。

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