平泉成、誕生日サプライズ祝福に感無量「こんな日がくるとは」 80歳の抱負は?

サプライズでの祝福にバンザイをする平泉成(左)【写真:ENCOUNT編集部】

Aぇ! groupの佐野晶哉からはネクタイのプレゼント

俳優の平泉成が7日、都内で行われた映画『明日を綴る写真館』の初日舞台あいさつに出席。共演者たちからサプライズで誕生日を祝福され、満面の笑みを浮かべた。

6月2日に80歳の誕生日を迎えた平泉。Aぇ! groupの佐野晶哉が「スタッフさん! 持ってきてもらっていいですか?」と切り出すと、ステージ上に特製バースデーケーキが運び込まれ、出演者と観客が「Happy Birthday to You」をアカペラで歌唱し、平泉にお祝いの拍手を送った。

壇上でサプライズ祝福されるのは「初めて」という平泉は、両手でバンサイをして「ありがとう! いやぁうれしいな。幸せなことですね。まさか80になってこんな日がくるとは、夢にも思っていなかった」と感無量。特製バースデーケーキは、演じた役柄になぞらえ“カメラ”と、平泉本人の趣味である“バラ”をあしらったデザインのもので「僕の好きなものばっかり」と目を細めた。

この日、平泉が着用していたネクタイは佐野からのプレゼント。もともと平泉はオレンジ色のネクサスをしていたが、佐野からメンバーカラーのネクタイを渡されて急遽着替えたという。

作品を通して平泉と仲良くなった佐野は「58歳の年齢差。22歳の大事なタイミングで成さんと出会えて、こんなに仲良くしてもらって、いろんなこと話せていろんな言葉いただけて、これから先につらいことがあっても踏ん張れる」と感謝。そして「僕が主演するとき、成さんに出てもらうので。それまで元気で背中を見せてください!」と思いを伝えた。

80歳となった平泉に抱負を聞くと「なんにもないよ?」と苦笑い。それでも「毎日のんびりと……。写真を撮りに行きたいですね」とほほ笑んだ。

映画は、あるた梨沙氏による同名漫画が原作。さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島に弟子入りした、若手カメラマンの太一。訪れる客と丁寧にコミュニケーションをとる鮫島の姿に驚きつつ、自分に足りないものに気付き始めていく。そして、鮫島に人生の“想い残し”があることも知り、未来のための一歩を踏み出していくストーリー。

キャリア60年にして初の主演作。平泉は「いやぁ、昨日はドキドキして眠れなかった」と緊張したいたことを吐露。主役はやらないというポリシーがあったが、「脚本を読んで自分にできる役だったらやらせていただこうと思っていた。脚本を読んだら僕でしたから」とオファーを受けた経緯を振り返った。

舞台あいさつには嘉島陸、咲貴、田中洸希、秋山純監督も出席した。ENCOUNT編集部

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