被災地へ「少しでも力に」 トランポリン五輪代表・森ひかる選手 

公開練習で笑顔を見せる森選手=東京・北区

 パリ五輪のトランポリン女子代表に選ばれた森ひかる選手(24)=TOKIOインカラミ/金沢学院大クラブ=が7日、東京・北区の国立スポーツ科学センターで練習を公開した。持ち味の高さがある演技に自信を見せ「トランポリンが好きで楽しめている。目標は秘密」と自然体を強調した。地震の被災地に向け「演技を見て心が動いてくれたらうれしい。少しでも力になりたい」と意気込んだ。

 森選手は3回宙返りを2度入れた構成に何度も取り組み、映像で演技を繰り返し確認した。日本体操協会の丸山章子女子強化本部長(金沢学院大スポーツ科学部教授)は精神面の成長を実感しているとし「調子が良く、段階的に状態を上げている」と話した。

 練習後に記者団の取材に応じた森選手は、お気に入りというハート柄のネイルを披露。「頑張るばかりにならないで、楽しい心を持てるように選んだ」という。

 公開練習には男子代表で伊藤正樹コーチ(金沢学院大OB)に指導を受ける西岡隆成選手(20)=近大=も参加した。ともに五輪前最後の実戦として、6月下旬のワールドカップスイス大会に出場する。

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