井上尚弥 早期のフェザー級転向論に八重樫トレーナーがクギ「尚弥も人間なんで…」

井上と八重樫トレーナー

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)の今後に注目が集まる中、陣営が早期のフェザー級転向を求める声にクギを刺した。

大橋ジム所属で元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナー(41)がユーチューブチャンネル「八重樫東のやえちゃんねる」で井上の階級変更について言及。「フェザー級転向というのは、まだ僕は考えてないです。まだフェザー級にアジャストするようなアレではないですし。まだ(現階級で)3戦しかしていないんで。それこそ今、スーパーバンダム級でマッチしているところ。別に無理にフェザー級に上げるとか、考えてないのかなと」と陣営の方針を代弁した。

すでに現階級で〝無双状態〟の井上を巡っては、1階級上のフェザー級王者らが相次いで対戦希望を表明。一部ファンの間でも階級アップを望む意見が出ているが、八重樫氏は「どうしてもみんな、相手がいなくなると階級を上げないとみたいな話ですけど、そんなこともなくて。彼が行きたいときに行けばいいし、尚弥はスーパーバンタムでまだやることがあると思うのであれば、そこでやればいいと思うし。そこは本人と(大橋秀行)会長と(父でトレーナーの)真吾さんの頭の中なのかなと思います」と強調した。

さらに八重樫氏は「みなさんが5階級制覇とか、フェザー級でまた4団体統一とか思うところではあると思うんですけど。そこは温かく見守ってほしい。無理に上げて尚弥が負けるのも見たくないですし。ちゃんと対応、順応してから行くというのが順序。すぐに行ってほしいみたいな感じで言う方もいらっしゃるんですけど。尚弥も人間なんでね。じっくり、じっくり順番を追ってやればいいかなと思ってます」とトレーナー目線から訴えていた。

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