【中日】交流戦10試合で14得点 長引く貧打に「ムードメーカーがいるといいんだけど…」の声

渋い表情の中日・立浪監督

中日が貧打に苦しんでいる。7日の楽天戦(バンテリン)は好機にあと一本が出ず、0―2で今季9度目の零封負け。交流戦10試合で14得点は12球団最低だ。

試合後の立浪和義監督(54)も「チャンスは数回あって、そこで1本が出なかった。そこが重要なんですけど。ここのところタイムリーがなかなか出ていない。誰か打ってくれないとね。固くなっているのかもしれないが、もう少しチャンスで積極的にいった方が結果が出る。ミーティングでの相手の傾向とかを、もう少し打席に立った時にやっていけるように。やった中で結果が出なかったら仕方がない」と再三の好機をものにできず渋い表情。「投手も2点ぐらいは取られますよ。打線がなんとか。越せるチャンスもあったので、それに尽きると思います」とも続け、打線の奮起を促した。

交流戦18失点はソフトバンクと並んで12球団トップと投手陣は踏ん張っている。この日先発した涌井は7回2失点と好投したものの打線の援護がなく4敗目(2勝)。それでもプロ入り20年目のベテランは「先制され、チームに重い雰囲気を与えてしまった。それが結果につながった。簡単に先制点を取られないようにしなければいけない」と敗戦の責任を背負い込んだ。

交流戦はこれで4勝6敗。「ムードメーカーがいるといいんだけど。口火を切る誰かが…」。球団内からは重苦しい雰囲気をバットで払しょくしてくれる存在を熱望する声があがっている。交流戦も残り8試合。打のヒーローは現れるか――。

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