~野暮だよあんた~その6:なんで怒られてるんだろ?

ゴルフの技術やスコアの良し悪しは評価に直結するものではありません。当たり前の話ですが、まず『人として』どうなのか、なのです。マウント取ったり、ニギりの無理強いをしてはいけません。ゴルフが上手くてもなんにも偉くありません。ゴルファーにとっての最高の賛辞は「また行きましょう」と言われること。そのために避けるべきは『へぼ』じゃなく『やぼ』。ゆめゆめ油断なさらぬよう。

【よそさまの楽しみの邪魔をしない】

ゴルフはルールやマナーなど覚えることが多すぎて、初級者は常時パニック状態。そのうえ同伴者にいっぱい注意されたら、マトモにスイングなんかできるはずがない。但し、「グリーン上は走らない」など細かいけれど大切なことは、後々相手が恥をかかないように説明するのが親切だと思います。もちろん言い方には注意したうえでね。

私が始めた頃の相方はゴルフと運転時に豹変する男。「なんでバンカーいれるかね」と高圧的に責め立て、「いれないように打てよ」と無理難題を押しつける。あまりの恐ろしさにそのうちミスをすると反射的に謝るようになり、そこでハタと気づいた。「ごめんなさい」ってなんだ。自分の楽しみのために自分のお金でやってる遊びなのになんで謝ってんだと。それで目が覚めたけど、だいぶ時間を無駄にしたな。女性の皆さん、一事が万事です。そんなのに義理立てする必要ありません。大丈夫、今どき気の合うゴルフ仲間はすぐに見つかります。笑顔で先に進みましょう。


この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年6月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。

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