ストレス解消玩具の「にぎにぎ」が中国で人気沸騰、安全性管理問題も露呈

中国のインターネットで「ストレス解消グッズ『にぎにぎ』を売っている人が製造過程で体調を崩して店じまいに」がトレンド入りし、物議を醸しています。

ここ数日、中国のインターネットでは「ストレス解消グッズ『にぎにぎ』を売っている人が製造過程で体調を崩して店じまいに」がトレンド入りし、物議を醸しています。

あるブロガーが、以前、ホルムアルデヒド測定器で手元の「にぎにぎ」をチェックしてみたところ、ホルムアルデヒドの値が基準値を超えていることが確認され、自分のニキビが急にひどくなったり、結膜炎にかかったりしたことも「にぎにぎ」と関係あるかもしれないと訴えました。

「にぎにぎ」というのは、弾力性があり、握るとしばらくしてから元の形に戻るおもちゃです。普通はシリカゲルとカラーペーストでできています。形はパン、果物などの食べ物から、猫、犬などの動物まで、消費者の好きなものに作ることができます。

にぎにぎは見た目がリアルでかわいく、柔らかい手触りで気持ちが良く、手の中で好き勝手にいじっていると、悩みもストレスもすぐに解消され、何事も自分の意のままになるような快感を覚えます。若者にとっては、ストレスのはけ口を見つけたようなもので、「いくつになっても楽しければ良い」という若者の気持ちを映し出しています。

しかし、一部には使用素材として「TPR」と表記されているにぎにぎもあります。これは熱可塑性ゴムのことで、弾力性と耐摩耗性に優れていますが、それを制造するには可塑剤の添加が必要です。もし使われているTPR素材が基準を満たしていないものだったり、生産工程が厳密に管理されていなかったりする場合、このおもちゃには基準値を超えるオルトベンゼンが含まれる可能性があります。また、着色剤を使用することで有害物質や関連法規では許可されないその他の物質が混ざり込む可能性もあります。

専門家は、「にぎにぎ」が爆発的な人気になったのは、現在の消費者は商品から得られる情緒的な価値による関心があり、それを使うことで情緒的なニーズを満たしたいと考えられると分析しています。手のひらで握ったり緩めたりすることは、心のメリハリそのものであり、一時的に頭を空っぽにすることもできる上、消費者の支配欲を満たすこともできるとみられています。(提供/CRI)

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