濃い味わい、楽しんで「湘南黒豆」出荷始まる 藤沢市

「湘南黒豆」を紹介する端山さん(右)と寺師由布子さん

藤沢市を含む2市1町の農家で栽培されている黒枝豆「湘南黒豆」の出荷が始まった。

黒枝豆は他の枝豆よりも味が濃く、甘みがあるのが特徴。温暖な気候下で栽培され、東日本では生産されるのは珍しいという。種まきは2月中旬から始まり、温度や湿度をビニールトンネルなどで保ちながら、他の枝豆よりも1〜2週間早く出荷する。

2020年に茅ヶ崎の農家3戸が生産を開始。その後ブランド化し、現在は15戸が生産に携わる。湘南黒豆は急な温度変化に弱いため、生産者がSNSなどで情報を交換し合いながらリスク軽減や品質向上に努めているという。

藤沢で農業を営む端山謙一さん(50)は湘南黒豆を栽培して3年目になる。「今年は天候不順で苦労したが、良く実がついた。地元ブランドを盛り上げるため、新規就農者にも広めたい」と話した。湘南黒豆はJAさがみのわいわい市藤沢店などで販売されている。

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