青や紫…境内彩るアジサイ2千株 豊後大野市朝地町の普光寺で見頃【大分県】

見頃を迎えたアジサイ。不動明王(右上)などもほほ笑んでいるように見える=豊後大野市朝地町上尾塚

 【豊後大野】国内最大級の磨崖仏がある豊後大野市朝地町上尾塚の普光寺(滝本峰翠(ほうすい)住職)で、青や紫、ピンク色などのアジサイ約2千株が見頃になった。現在は七分咲き程度。15、16日ごろに満開を迎え、今月末まで楽しめそう。

 滝本住職(50)によると、例年より1週間ほど早い5月中旬に咲き始めた。「梅雨に入ると花が元気になりますます美しくなる。ぜひ見に来てほしい」

 約50年前、境内の水田があった場所に檀家(だんか)らが植え始め、挿し木などで増やしたという。高さ11.3メートルの不動明王や、同5.5メートルの矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)の磨崖仏が穏やかな表情で見守っているように見える。

 同町朝地の実家に里帰り中に初めて立ち寄った横浜市鶴見区の長浜和子さん(66)は「こんなに素晴らしい場所が古里にあるとは知らなかった。鎌倉のあじさい寺(明月院(めいげついん))と同じくらい見事。いい時季に帰省してよかった」と話した。

 16日午前11時から、現地で「あじさい祭り」がある。磨崖仏の横にある岩窟内の掛け造り舞台で、神楽の奉納やピアノの弾き語りライブなどがある。野菜の軽トラ市、焼き鳥、よもぎ餅、和菓子などの販売もある。小雨決行。

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