選手紹介のアナウンスに変化 笹生優花に同組の渋野日向子「やっぱり規格外」

前週優勝の笹生優花(右)と渋野日向子が同組プレー。2人で一緒にもぐもぐタイム(撮影/村上航)

◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシック by Acer 初日(7日)◇シービュー ベイコース(ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)

毎日のスタートティでのアナウンスもさっそくグレードアップされた。“Two-Time major champion, Tokyo Japan, Yuka Saso”―― 「全米女子オープン」でメジャー2勝目を挙げた翌週、笹生優花は温かい拍手に後押しされてティオフ。ショットに安定感を欠きながら、3バーディ、1ボギーの「69」で回り、2アンダーで出遅れを免れた。

出だし10番は第1打が大きく左へ、12番は2打目がグリーンの右、13番も1Wショットが右ラフへ…。慌ただしい序盤を過ごした笹生は、15番(パー3)で最初のバーディを奪った。5UTでピンそば3mにつける見事なティショットを披露した。

ブッシュからも力強く(撮影/村上航)

ボールがカップ際で逸れたり、ふちで蹴られたりするシーンにも冷静に対処した。「なかなか入らなかったですけど、(全部入ると)期待しているわけではないので。結果的に近くに持っていけたらなって感じです」。ガマンが好結果に繋がることを先週、証明したばかり。「大きなミスもなかったですし、リカバリーができて良かったなと思います」。7ホールでパーオンに失敗しながら、ボギーを最小限に抑えた。

隣でプレーした渋野日向子は「やっぱり規格外だなとすごく感じる」と改めてスケールの大きいゴルフに感嘆した。普段から練習ラウンドをともにする仲だが、試合で一緒にラウンドするのは数えるほど。一昨年の「LPGAメディヒール選手権」最終日で同組になったほか、昨年は国別対抗戦「インターナショナルクラウン」でペアを組んだ。

ホールアウトでハグ(撮影/村上航)

「ティショットも置いて行かれますし、(笹生は)耐える力もすごい。きょうはそんなにショットが良くない日だったかもしれないけれど、普通にアンダーパーで回ってくる」。手の平を上下させて「プレースタイルもこういうの(アップダウン)がない。うらやましいなと思いながら回った。それが徹底されているからずっと上位にいる」と褒めちぎった。

2アンダーでプレーした後、ファンのサイン攻めに応じた(撮影/村上航)

快挙を遂げた後も、笹生は「自分のやることに集中してやるだけ。特に大きくは変わってない」と言い続ける。ホールアウト後、いつもと変わらずサインの列に応じた。次々とペンを走らせ、ファンのセルフィーで笑顔をつくる。お礼の言葉を聞くたびに、「来てくれてありがとう」と返していた。(ニュージャージー州ギャロウェイ/桂川洋一)

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