果汁たっぷり「太陽の恵み」 竹田市特産ハウスカボスの出荷始まる【大分県】

濃い緑のカボスを収穫する関係者=7日、竹田市城原

 竹田市特産のハウスカボスの出荷が7日、始まった。市内城原にある河野泰三(よしみつ)さん(77)のハウス(約10アール)ではさみ入れ式があり、関係者が濃い緑の実を収穫した。

 式には生産者やJAおおいた豊肥営農経済センター、市、県から約20人が出席。市カボス生産出荷組合の渡辺陽介ハウス部会長(37)らがあいさつした後、ハウスで実を摘み取った。

 同組合の飛賀(とびが)洋一組合長(64)は「カボスは何にでも合う。厳しい暑さを乗り切るため、大いに使って」とPRした。

 同センターによると、同組合では同市と豊後大野市緒方町の83戸がハウスと露地計約40ヘクタールで栽培。昨季は青果と加工用を合わせて約660トンを収穫した。今季は裏年に当たり、施設の老朽化による故障などで収穫量が減少する見込み。

 8月下旬ごろから、露地物の収穫に移る。出荷は来年1月末ごろまで続く。

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