【天気メモ】大気の状態が不安定って?

ニュースや天気予報で耳にする「大気の状態が不安定」という言葉。これはどういう状態のことなのでしょうか。

ざっくり言うと、「上昇気流が起こって積乱雲が発生しやすい状態」です。積乱雲が発生すると、急な強い雨や落雷・突風の可能性が出てきます。

それではどんなときに、不安定な大気の状態になるのか。それは、上空の空気よりも地表付近の空気が、相対的に暖かくなるときです。日常でも、部屋のエアコンやお風呂の温度で感じた経験はありませんか?暖められた空気は、上昇するという性質があります。

気象の場合、上空に寒気が流れこんだり、下層に暖かい空気が入ったり、地表付近が日射で暖められたりすると、大気の状態が不安定になるのです。今週は東日本や北日本などを中心に、上空に寒気が入り、大気の状態が非常に不安定となりました。そのため、短時間での強雨や雷雨が発生したのです。ニュースや天気予報で、「大気の状態が不安定」と聞くと、このようなことが起きていると思って、注意や警戒をしてください。

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