受け継がれる祭りのDNA 「お天王さま」に子ども神輿 三浦市

木遣りに対し、神輿を高く「さす」子どもたち

「お天王さま」の名で親しまれる「海南神社八雲祭」が6月1日、三崎下町で斎行された。同社青年会(添田大介会長)による勇壮な神輿のほか、今年は子ども神輿も初登場。木遣りに対し、神輿を高く担ぎ上げる「さし」、上下に振る「ねり」を披露する大人顔負けの子どもたちの姿に「かっこいいよ〜」などの声が上がり、商店街全体が笑顔に包まれた。

江戸時代に三崎でコレラが流行した際、疫病の化身である八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した須佐之男命(スサノオノミコト)を厄除神として祀ったことが起源とされる初夏恒例の風物詩。家内安全や商売繁盛などを祈願する。

「オイサ、オイサ」と威勢の良い声を響かせながら巡行した子どもたち。汗だくで苦しそうな顔を浮かべた体の小さな子を見つけた上級生が、すかさず交代して肩で神輿を押し上げるシーンもあり、住民らを感心させていた。

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