秋葉原殺傷16年、現場で祈り 「忘れてはいけない」

東京・秋葉原の無差別殺傷事件から16年となり、現場付近に供えられた花束=8日午前7時22分

 2008年6月に東京・秋葉原の繁華街で7人が死亡、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件は8日、発生から16年を迎えた。現場の交差点では多くの人が行き交う中、「凄惨な事件を忘れてはいけない」と祈りをささげる人の姿があり、花束や飲み物が供えられた。

 事件は08年6月8日午後0時半ごろに発生。当時25歳の加藤元死刑囚がトラックで歩行者天国に突っ込み、通行人をはねた後、近くにいた買い物客らをダガーナイフで襲撃した。

 元死刑囚は殺人罪などで起訴され、15年に最高裁で刑が確定。判決は「インターネット掲示板で受けた嫌がらせに怒って犯行に及んだ」と動機を認定した。22年に刑が執行された。

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