焙煎コーヒー飲み比べ 北上でフェスタ、福祉施設利用者が製造

各施設が手がけたコーヒーを販売しているフェスタ

 岩手県内の障害者福祉施設が手がける自家焙煎(ばいせん)コーヒーを集めた「飲み比べフェスタ」は7日、北上市北鬼柳の江釣子ショッピングセンターパルで始まった。販路拡大と認知度向上を狙い初めて企画され、施設の利用者が丁寧に仕上げた品の魅力を発信する。

 1階のハートフルショップまごころにブースを設け、県内9事業所からコーヒー豆や自家焙煎ドリップバッグ、シフォンケーキやクッキーを並べた。施設利用者が試飲を勧め、品定めする客でにぎわった。

 花巻市石鳥谷町中寺林の松風園は、就労継続支援のコーヒー班が製造した「花巻銀河珈琲(コーヒー)」を出品。20年近い取り組みで利用者が一つ一つ豆を選別し、計量や袋詰めも行う。稲田正浩さん(37)は「おいしいコーヒーを飲んでもらえるよう、作業している」と売り込んだ。

 フェスタは10日まで。終了後も6月中はまごころで取り扱う。営業は午前10時~午後8時。

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