漢字とイラストを組み合わせ、ユーモラスな作品に「ほっ」 京都市東山区の漢字ミュージアム

季節にちなんだ漢字とイラストを組み合わせたユニークな作品が並ぶ会場(京都市東山区・漢字ミュージアム)

 漫画家南久美子さんの作品を集めた企画展「漢字で『ほっ』 南久美子の遊墨マンガ」が、京都市東山区の漢字ミュージアムで開かれている。漢字とイラストを組み合わせたユーモラスな作品が来場者を楽しませている。

 企画展のための描き下ろし作品14点。枝と三色団子で表した「桜」や花粉症の季節にティッシュペーパーで鼻を拭う様子を表現した「鼻」など、春から初夏に合わせた漢字を豊かな発想でデフォルメした。京都大名誉教授の阿辻哲次館長による漢字の成り立ちなどを説明するコラムも併せて掲示している。

 阿辻館長は「日常のツールとしての文字は無機質だが、思わずほほ笑みが漏れるような穏やかな作品を通し、東洋の宝物である漢字文化を味わってほしい」と話している。

 6月30日まで。午前9時半~午後5時。月曜。休館

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