石木ダム建設促進など要望 長崎県知事に佐世保市長ら 16の最重点課題

大石知事(左)に要望書を手渡す佐世保市の宮島市長(中央)ら=県庁

 佐世保市の宮島大典市長らは7日、長崎県庁を訪れ、石木ダムの建設促進など16の最重点課題を含めた27項目を大石賢吾知事に要望した。
 石木ダム建設については、深刻な水源不足の中で既存のダムも老朽化し、改修にも容易に着手できないとして「県、川棚町、本市の三者が緊密に連携した万全の体制の下で、確実な事業の進捗(しんちょく)を」と要望。渇水時の支援も求めた。大石知事は「災害から県民の安全安心を守ることは行政の役割。早急に完成させる必要がある」と応じた。国道205号の整備促進や、医療人材確保への支援なども盛り込んだ。
 宮島市長は、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)計画の不認定に触れ「市の発展のため、これに代わる地域振興策を県市で連携し作っていくことが急務」と強調。一方で「これまで挙げていた要望も着実かつ早期に解決をしていくことも重要」と述べた。大石知事は「佐世保・県北地域(の課題)をしっかり取り組んでいくという思いに変わりはない」とした。

© 株式会社長崎新聞社