静岡と並ぶ茶の産地・鹿児島生まれの「知覧茶」 おいしく淹れるコツは“急須の注ぎ口とフタの穴”?

桜島の恩恵を受け、おいしい日本茶が生産されている鹿児島県

鹿児島県は静岡県と並び、全国トップレベルの“茶の生産量”を誇っていることをご存知だろうか。中でも南九州市で栽培される「知覧茶」は農林水産大臣賞や各種品評会で多くの賞を受賞しており、全国的にファンの多いブランド茶だ。“日本のおいしいもの”をセレクトする産直市場「ナナ・ファーム須磨」(神戸市)に知覧茶の魅力を聞いた。

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【写真】おいしいお茶の淹れ方→「注ぎ口」と「フタの穴」の位置がポイント!

今の時期は知覧茶の新茶が好評だという。同市場では「あさのか」という品種を取り扱っており、すっきりとした新茶の爽やかさに加え甘みやうま味・渋味・色・香りなど全体のバランスが良く、根強い人気があると担当者。

知覧茶づくりにおいて特徴的なのが「深蒸し」という工程。煎茶を作る際、茶葉の発酵を止めたり臭みを取ったりするために「蒸す」のだが、知覧茶の場合は一般的な煎茶に比べ蒸す時間が長い。そのため渋味や苦みが抑えられ、甘みとコクが増すのだそう。また、南九州市は桜島の火山灰によってつくられた肥沃な土壌と温暖な気候・豊富な太陽の光という、茶にとっての好条件がそろっているのもポイントなのだとか。

おいしく飲むコツを担当者に聞いた。「お茶を淹れるときのお湯は70度が目安。急須の注ぎ口とふたの穴の位置が一直線になるように合わせると、お茶をそそいだときに急須の中の空気が対流して茶葉が広がり、“ムラ”がなくなります」とのことだ。

※ラジオ関西『Clip月曜日』5月20日放送回より

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