解体?再整備? 真和志支所、9月末で閉庁へ アメリカ統治下に完成、築56年で老朽化進む

9月で閉鎖する真和志庁舎=5月29日

 【那覇】那覇市真和志支所が老朽化により9月末で閉庁し、庁舎は解体か再整備が検討されていることが分かった。2028年には旧市民会館に建設予定の「新真和志支所複合施設(仮称)」に機能を移転することが決まっている。閉庁後、どのように跡地を利用するかはまだ決まっていない。

 真和志支所の庁舎は、アメリカ統治下だった1968年に完成した。地下2階、地上4階建てで、建設費は約80万ドルだった。

 築56年がたって老朽化が進んでいる。現在、清掃や警備の業務委託料や修繕料、光熱費等を含めて年間5千万円弱の維持費がかかっている。

9月に閉庁予定の那覇市真和志支所。老朽化が進み、修繕のための足場が組まれている=5月29日、同市寄宮

 閉庁後の建物は、調査後、解体するか取り壊さずに再整備するかを検討する。

 同支所では現在、住民票の登録などを受け付けている他、周辺に住むお年寄りのデイサービスなどに利用されている。閉庁から新施設が完成するまでの間、同市与儀にある同市保健所で住民手続きを受け付ける。(社会部・玉城日向子)

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