ロイヤルズが8点差から大逆転 史上5回目の逆転劇でマリナーズ破る

【マリナーズ9-10☓ロイヤルズ】@カウフマン・スタジアム

日本時間6月8日、今日から始まったマリナーズとロイヤルズの3連戦初戦は、劇的な形でロイヤルズに軍配が上がった。ロイヤルズは初回に7点を失い、さらに4回にも追加点を許して8対0と序盤で劣勢に。しかし、4回に6番M・J・メレンデスの6号3ランなどで4得点、さらに6回にも3点を挙げてジリジリと差を詰めた。2点ビハインドで迎えた9回、2番ボビー・ウィットJr.がタイムリー三塁打を放って同点に追いつくと、その後も満塁のチャンスを作り、5番ネルソン・ベラスケスの内野ゴロの間にサヨナラ勝ち。ロイヤルズの4番手ニック・アンダーソンに3勝目(1敗)が付き、3失点を喫してセーブに失敗したマリナーズのライン・スタネックに1敗目(3勝)が付いた。

マリナーズはロイヤルズ先発ダニエル・リンチ4世の立ち上がりを攻め、押し出し四球や2本のタイムリー二塁打、さらに9番ライアン・ブリスのキャリア初本塁打などで一気に7点を先制した。大勝ムードかと思いきや、マリナーズ先発の剛腕ブライス・ミラーはまさかの炎上。6回は一死も取れずに降板し、7失点を許してマウンドを降りた。それでも6回終了時でマリナーズは9対7でリードしており、優秀なマリナーズブルペンには十分なリードに思われた。

しかし、ロイヤルズは9回に四球、単打+エラーで無死2・3塁のチャンスを作り、打順は上位に。1番マイケル・ガルシアの内野ゴロの間にまず一人が還って1点差、そして2番ウィットJr.はレフト線に三塁打を放ってついに同点に追いついた。ウィットJr.は自慢の快足を飛ばして三塁を陥れており、マリナーズはここで満塁策を取る。二人の打者を申告敬遠し、一死満塁で5番ネルソン・ベラスケスとの勝負を選択。ベラスケスが放った強烈なゴロをマリナーズの遊撃手J・P・クロフォードは懸命に止めたが、併殺完成には間に合わず。ウィットJr.がサヨナラのホームを踏み、劇的な大逆転勝利を完結させた。

8点差からの逆転は4月8日(現地)のパドレス対カブス戦と並ぶ、今季最大点差からの逆転勝利。そして歴史を遡ると、初回に7失点を許した上で無得点だったチームが勝利したのは、過去50年で4チームしかいないという(『MLB.com』のサラ・ラングス)。当のロイヤルズのマット・クアトラーロ監督でさえ「たくさんのことが起こったので、簡単にまとめるのは難しい」と困惑気味だった。躍進を続けるロイヤルズはこの日の勝利で38勝26敗・勝率.594に。中地区首位ガーディアンズの敗北により、首位との差を3ゲームに詰めている。

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