軽い気持ちで植えた、そのひと株のミントが……。
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全国各地で「ミント増えすぎ問題」が話題になっているのをご存じでしょうか?軽い気持ちで植えた1株のミントが庭や畑を埋め尽くし、さらに近所で雑草化するといった事例がSNSなどで多数報告されています。
植物の中には、ミントをはじめとした生育旺盛で繁殖力の強いものがいくつかあります。こうした植物は地植えすると広がりすぎてしまい、知らずに植えると後悔することも。
そこでこの記事では、植える前に知っておきたい、生育旺盛で繁殖力の強い植物4選を、参考価格とともにご紹介します。
安心して楽しむための方法もお伝えするので、気になる植物があった方は参考にしてくださいね。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
この記事で紹介する「繁殖力が強すぎる」ハーブ&ツル性植物
- ミント類
- ジャーマンカモミール
- アイビー(ヘデラ)
- ハツユキカズラ
安易に植えてはいけない「生育旺盛で繁殖力が強い」ハーブ2選
ミント類[落葉多年草]
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冒頭でもふれたミント類は、スーッとした清涼感が心地よいハーブ。さまざまな香りの品種があり、ハーブティーやスイーツ、芳香剤など楽しみ方もたくさんあります。
しかしミントは「植えてはいけない植物」として有名です。
とても強健な植物で生育旺盛。地下茎でどこまでも広がっていきます。数年たつと茎が木のように固くなり、撤去するのも一苦労。
わずかに残った地下茎や、カットした茎からも根を出して繁殖するため、一度庭に植えると取り返しがつかなくなりがちです。
記者は鉢植えでアップルミントを育てていますが、毎年植木鉢が地下茎でパンパンになります。また、写真のようにいつの間にか離れた場所から生えてくることもあります。
※参考価格:200~600円前後(3~3.5号ポット苗)
ジャーマンカモミール[一年草]
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リンゴのような甘い香りのハーブティーで知られるジャーマンカモミール。春から梅雨時にかけて、野趣あふれるかわいらしい花を咲かせます。
ジャーマンカモミールは花付きがとてもいい植物。一年草ですが、花が咲き終わると小さな種を無数につけるため、毎年こぼれ種からどんどん増えて群生します。
また、アリやアブラムシがたくさん集まるため、虫が苦手な方は不快な思いをするかもしれません。
ハーブティーを楽しむために植えるなら、タネがつく前にこまめに花を収穫しましょう。
※参考価格:120~500円前後(3~3.5号ポット苗)
安易に植えてはいけない「生育旺盛で繁殖力が強い」ツル性植物2選
アイビー(ヘデラ)[常緑多年草]
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アイビーは寄せ植えやリースなどで大活躍の植物。さまざまな斑入りの葉がおしゃれでカラーリーフとしても定番ですね。
庭や花壇に植えてもおしゃれに見えそうですが、地植えするとあっという間に広がり、地面を覆いつくします。さらに、べったりと張り付いて取れない気根を出して壁を登るため、外壁やフェンスが汚れる原因に。
カットした茎からも再生して成長するので、地植えすると管理が難しくなる植物です。
※参考価格:250~800円前後(3号ポット苗)
ハツユキカズラ[常緑多年草]
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ピンクや白の新芽が美しいハツユキカズラ。アイビー同様、寄せ植えやリースなどのアレンジによく使われる人気の植物です。
ハツユキカズラは日当たりが悪い場所で育てるとすべて緑の葉になってしまうのですが、日当たりがよすぎると葉焼けしてしまうため、管理が難しい植物。しかもアイビー同様、外壁やフェンスなどに気根を出して張り付きながら登っていきます。
また、ハツユキカズラは植物の全部位に毒があります。人によっては、茎の切り口から出る白い液でかぶれることがあるため、お手入れの際は手袋をしましょう。
また、小さなお子さんやペットが誤って口に入れないよう注意が必要です。
※参考価格:300~1700円前後(3~3.5号ポット苗)
生育旺盛で繁殖力の強い植物を安全に楽しむ方法
鉢植えで育てる
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繁殖力が強い植物は鉢植えで育てましょう。できればベランダや室内など、屋外の土に触れない場所で育てると、より安心です。
タネができる前に花がら摘みをする
花を楽しんだ後は、タネができる前に花がら摘みをし、こぼれ種からの発芽を防ぎましょう。こうすることで、離れた場所への飛散も防げます。
カットした花がらや茎、根などは袋に入れて処分する
花がら摘みや剪定、植え替えなどでカットした部分は、屋外に捨てず、袋に入れてごみとして処分しましょう。植物ごみの処分方法は、各自治体の分別方法を確認してください。
まとめにかえて
お庭に植えると後悔するかもしれない、生育旺盛で繁殖力の強い植物4選をご紹介しました。
このような植物は、言い換えれば「丈夫で育てやすい植物」。乾燥や病害虫に強く、肥料もほとんど必要としません。
家にお迎えする場合は、プランターの外に広がらないよう、注意しながら楽しみましょう。