小木曽喬が“今季2度目”の最終日最終組 中日クラウンズのリベンジへ「すごく大事な日になる」

悲願の初優勝を目指す小木曽喬(撮影:鈴木祥)

<BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目◇8日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース (茨城県)◇7430ヤード・パー71>

5バーディ・ボギーなしの「66」をマークした27歳の小木曽喬。トータル10アンダーで8位タイから首位タイまで上がり、先月の「中日クラウンズ」以来、最終日最終組から悲願の初優勝を狙う。

前半から1番、2番、3番と3連続バーディで好スタートを切り、6番でもさらにスコアを伸ばし4アンダーで後半へ向かった。「出だしにちゃんと宍戸は(バーディを)獲らないと難しい展開になってしまう」と警戒している7番、8番、9番までに4つのバーディを取れたことは大きかった。

「気持ち的にもだいぶ楽になりました」。序盤の貯金があったからこそ、用心していたホールではこの2日間に比べて、多少ではあるが気持ちは軽かった。「後半はもうバーディがなくてもいいと思ってやっていた」と話すが、最終18番パー4をバーディフィニッシュ。「良い上がりができたかなと思います」と振り返る。

小木曽は3位タイで終えた中日クラウンズ以来、3試合連続で予選落ちを喫した。「中日クラウンズで優勝争いしてからの3週連続予選落ちだったので、自分のなかで目標設定が高くなっちゃった部分もあったり」と、自分にプレッシャーをかけてしまっていた。

そういう意味でも「先週の1週間の休みは大きかった」と今大会前のオープンウィークにゆっくり練習ができ、自分のゴルフと向き合うことができた。「うまく切り替えることもできて、今こうやって良いプレーができている」と優勝戦線に乗ることができた。

大会開催前の火曜日には師匠の堀尾研仁コーチが会場に来ており、小木曽のスイングを確認していた。「自分のノーマルがだいぶズレていた。そこを修正したので、だいぶ今ハマっていい感じになってきているところだと思う」とスイングプレーンがフラットになりすぎていたことに気づき、ダウンスイングでインサイドから下りてきてしまっていたことを修正。「左に行くミスが減ってきた。だいぶいいところに繋がっている」と復調を感じている。

今季2度目のトップの位置で挑む最終日。「中日クラウンズのとき、最終日にトップから出て負けて、こういう経験をもっとしないといけないなと改めて思ったのが1番あった。最後の優勝の1打をもっと打てるチャンスを作っていかないと優勝にはつながらない」と勝利がかかった状況の経験が足りないことを実感。「初優勝を早く挙げたい」からこそ、このメジャーの舞台で再び優勝争いは小木曽にとっては大きな経験になる。「自分のステップのなかですごく大事な日になると思う。そのなかで結果もちゃんと求めてやりたい」。5月のリベンジを誓った。(文・高木彩音)

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