ルーキー岡田晃平が躍動 大会最年少V&高知勢初「日本」タイトルへ

22歳のルーキーが初優勝に前進した(撮影/高藪望)

◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目(8日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇7430yd(パー71)◇晴れ(観衆7013人)

アマチュアとして初出場した昨年は15位。ツアールーキーとして迎えた今年、岡田晃平がビッグタイトル獲得に向けて首位を1打差で追う。

前回は世界アマチュアゴルフランク上位の資格で出場権を獲得し、今年は最終予選会(QT)9位によりツアー本格参戦を決めての出場。ここまでの出場4試合で「関西オープン」8位が最高位。プロ5試合目で初優勝のチャンスが巡って来た。

8位から出た3日目は、「ピンチはあまりなかった」とボギーは前半8番だけ。「グリーンが読みやすい。パターでスコアメークできている感じです」と2m前後のチャンスを決め切り、5バーディを奪って通算9アンダーの4位に浮上した。

「ピンチはなかった」と首位と1打差に浮上(撮影/高藪望)

今週のメジャー優勝者には5年シード、欧州ツアー「BMWインターナショナルオープン」出場権が用意されている。もちろん、高額の優勝賞金3000万円も魅力的。「マイカーが欲しい。自分で稼いで買うのが社会人だと思います」。副賞として用意されている大会冠スポンサーのBMW車も獲得できたら最高だ。

「自分のいいゴルフをして(タイトルを)獲れたら良いと思っているんですが、プレッシャーがかかる状況でまだうまくできていない」と、最終日の課題は自分との戦いと見据える。上位には、いずれも東北福祉大の先輩である岩田寛、金谷拓実、米澤蓮らが名を連ねる。「実力はまだないですが、先輩たちの結果に追いつけるように頑張ります」と意気込んだ。

勝てば最年少の大会チャンピオン(撮影/高藪望)

22歳112日での大会制覇となれば、2012年の藤本佳則(22歳222日)を抜く最年少チャンピオンに。高知県出身の選手としては、1973年のツアー制施行後では初の日本タイトル保持者になる。(茨城県笠間市/谷口愛純)

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