【阪神】ビーズリー熱投3勝 9回は志願のマウンド「完封したかった?オフコース」と苦笑

闘志むき出しの投球を見せた阪神・ビーズリー

阪神のジェレミー・ビーズリー投手が8日の西武戦(甲子園)に先発登板し、4安打3四球6奪三振1失点の投球内容で完投。チームを4―1の快勝に導き、今季3つ目の白星をゲットした。右腕は今季ここまで4試合に先発登板し防御率は0・69。圧倒的なパフォーマンスで、今やベンチからの信頼を勝ち取りつつある。

虎先発投手陣の分厚い選手層に阻まれ、開幕は二軍スタート。今季初登板となった5月18日のヤクルト戦(甲子園)では5回72球2安打無失点と余力を十分に残しながら、継投策へスイッチされた。だが、この日は打席が回ってきた4―0の終盤8回に「完封したい」と岡田監督に直訴したことが受け入れられ、最後までマウンドに立ち続けることができた。

「信頼は上がっているかな? 8回をしっかり(3者凡退で)投げ切ったことで次のイニングももらえた。長いイニングを投げるのは好きなんだ」。虎のガチムチ陽キャ右腕は試合後、満面の笑みで試合終盤の一幕を振り返った。

9回に1点を失ったことで完封勝利こそお預けとなったが「完封したかった? オフコース(笑い)。それでもチームが勝つことが一番。昨日、今日と違うチームになったように、みんなも生き生きしているし、このまま勝ち進んでいけると思う」。爽やかな笑顔でチームの勝利を何よりも喜ぶと「(捕手の)梅野さんも本当にいいリードで引っ張ってくれた。勝負所で併殺もとれたしね」と女房役へ感謝の言葉を送ることも忘れなかった。

岡田監督も試合後は開口一番で「今日は本当にビーズリーに尽きる」と右腕の力投を称賛。「このままずっとこういう姿を見せてほしい。あのスライダーというか。カットも含めて(相手打者は)全然タイミング合ってないもんな。だからまあ、ある程度球数いくまでは、代える必要ないわな」と信頼の意を示した。

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