【ソフトバンク】打撃大好き!3勝目モイネロが「NPB初安打」 流ちょうな日本語で感謝

左手には初ヒットボール

パ・リーグ首位のソフトバンクは7日のDeNA戦(横浜)に10―1の快勝を収めて、貯金を今季最多タイの20に戻した。打線が15安打2ケタ得点と大当たり。開幕から快投を連発してきたリバン・モイネロ投手(28)が、この日も8回5安打1失点の好投で、3試合ぶりの白星となる3勝目を手にした。

今季から先発に転向した左腕は、人知れず交流戦を楽しみにしていた。DH制のないセ・リーグ球団の主催試合では投手も打席に立つため、打撃が大好きなモイネロはNPB初打席を心待ちにしていた。

登板前日も「打てるといいなあ」と目を輝かせ、少年時代から両打ちだったため「(相手投手が)左なら右で打ちます」とも宣言。並々ならぬ意欲を燃やし、この試合を迎えた。記念すべき第1打席は見逃し三振に倒れたが、続く4回の第2打席に打者顔負けのバットコントロールで左前へ弾き返し、待望のNPB初安打をマーク。塁上でお茶目な笑顔を浮かべ、喜びをかみ締めた。

試合後のお立ち台では「ファンの皆さんのおかげで打てました」と感謝。最後は「皆様、今日は一日、ありがとうございました」と流ちょうな日本語で敵地まで駆けつけた鷹党と勝利の喜びを分かち合った。

投打に躍動したキューバの至宝――。投げて良し、打って良し、フィールディングも良し。これからも野球センスあふれるプレーでファンを魅了する。

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