島根の“現役女子医学生”【快挙】 ミスコン世界大会で「準グランプリ」獲得 将来の夢は「モデル」「形成外科医」の二刀流

6月3日~8日までインドネシアで開催されていた世界的なミスコンテスト「ミスカルチャーインターナショナル」。この大会に日本代表として出場していた島根県出身の幸田芙沙(こうだ・ふさ)さんが、世界各国の代表の中から見事「準グランプリ」に選ばれました。
幸田さんは、現役の島根大学医学部生で、「医学生」と「モデル」の二刀流での挑戦で「準グランプリ」を手にしました。

幸田芙沙さん
「もう自然も食べ物も全部大好きなんですけど、何より人がすごく優しいですし、やっぱりご縁を大切にされる人とのつながりを大切にしてくださる県民の皆さんが大好きです」

島根県出雲市出身の幸田芙沙さん(23)は、コンテスト出場前、BSS山陰放送の取材にこう答えるほど島根が大好き。地元愛にあふれる女性です。

山陰を中心にモデル・タレントとして活躍。2022年には「ミス・ジャパンコンテスト」で参加者5000人の中から西日本グランプリを獲得し、現在はミス島根、出雲市や松江市の観光大使もつとめています。

しかし、これは彼女の裏の顔。表の顔はというと…

幸田芙沙さん
「今、島根大学医学部医学科に通っていて、将来は形成外科医を目指して現在実習や勉強に励んでいます」

実は、島根大学医学部に通う現役の医学生なんです。

現在6年生、臨床実習や国家試験の勉強、就職活動など、形成外科医をめざし忙しい日々を過ごしています。

そんな幸田さんが今回出場したのは、毎年インドネシアで開催されている「ミスカルチャーインターナショナル」。
外見の美しさだけでなく、文化、観光、人種、自然に対する国際理解の促進に重点を置いた世界的なミスコンテストです。

6月3日~8日にかけて、世界各国から約20人の代表が集まり行われた世界大会。
その審査内容は幅広く、6日間にわたって
・水着審査
・タレントショー(特技審査)
・スポーツウェア審査
・ドレスウォーキング審査
・ナショナルコスチューム審査
・インタビュー審査 が行われました。

幸田さんは、このうち水着、タレント、スポーツウェア、ナショナルコスチュームでそれぞれTOP4にランクインし、中でも特技であるバレエを披露したタレントショーでは優勝をもぎとりました。

最終日に行われたグランドファイナルでは、
・ドレスウォーキング
・スピーチ
・質疑応答
3つの審査が大規模なステージで行われました。

幸田さんは日本代表として堂々とステージに立ち、見事、総合準グランプリを受賞したのです。

世界を舞台に結果を出した、まさに才色兼備の幸田さん。しかし、そんな彼女にも、ある悩みがありました。

幸田芙沙さん
「昔から人目を気にしてしまう所があって、人前で自分を出す、喋ることが特に苦手だったんです」

引っ込み思案な性格で、昔から人前で自分を表現することは苦手でした。自分を変えたいという思いから、思い切って飛び込んだのがミスコンテストの世界。そこで学んだのは、外見だけでなく、"内面"を磨く大切さでした。

幸田芙沙さん
「もっと自分に自信をもって自分らしく生きていいんだよって、皆さんの背中を押せるような女性になりたいなと思って、私自身も今、挑戦を続けています。」

医学生としての勉強に加え、ウェイトトレーニングやウォーキングの練習、英語のスピーチの練習など、大会に向けてはとにかくハードの日々だったといいますが、それでも挑戦をやめなかった理由。それは…

幸田芙沙さん
「私が挑戦を続けることで、色んな方の勇気ある一歩のきっかけにしたいなという風に思っているので、今回も挑戦して皆さんに勇気を届けられたらいいなと思っています。」

世界を舞台に準グランプリを獲得した幸田さん、大会後、BSSの取材に次のように答えてくれました。

ミスカルチャーインターナショナル2024準グランプリ 幸田芙沙さん
「ライバルでありながら、各国のミスミスターと国際文化交流を楽しみ、互いに尊重し高め合いながら切磋琢磨する、欠けがえのない時間を過ごしました。
間違いなく私を大きく成長させる経験で、あの時エントリーする勇気を出していなければ得られなかったものです。この結果が、皆様の勇気ある1歩につながれば幸いです。

また世界のステージで、地元の観光大使であること、文化促進のためには一人一人が地元を愛し学び発信する必要があることを英語スピーチで話しました。これを実現するため、今後も若い世代のロールモデルとして地元の魅力発信に努めてまいります。

島根・鳥取のスポンサー企業の皆様、クラウドファンディング支援者の皆様、そして応援してくださった全ての皆様の力によって、獲得することができました。本当にありがとうございました。」

地元への愛と感謝を口にした幸田さん。そんな彼女が、今後めざす夢とは…。

ミスカルチャーインターナショナル2024準グランプリ 幸田芙沙さん
「将来は、美と健康をつなげるお仕事がしたいです。『形成外科医』と『モデル』の二刀流を目指しています。
例えば、背中の腫瘍があってうまく寝返りもうてないという患者さんが、腫瘍をとってもらったらぐっすり眠れるようになったとか、腕のケロイドが気になって半袖が着れなかったのに、手術してもらってから好きなファッションができるようになった患者さんがいらっしゃる。
医療の力で、自分に自信をもってより自分らしく楽しく生きてもらうお手伝いをしたいと思っています。」

かつて自分に自信がなかった一人の女性が、世界の舞台で見せた輝きから、今後も目が離せません。

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