「遠藤の獲得はミス」英国人記者がまさかの主張。リバプールは25歳以下のMFを補強へ「同じ間違いは犯さないだろう」

昨夏、遠藤航はシュツットガルトからユルゲン・クロップ監督が率いるリバプールに加入した。獲得寸前だったモイセス・カイセドとロメロ・ラビアを相次いでチェルシーに強奪された後の補強で、30歳という年齢もあり、日本代表MFには懐疑的な目が向けられた。

実際、シーズン序盤はプレミアリーグで満足な出場機会を得られなかったものの、12月に入って毎試合のように中盤で奮闘。クラブの月間最優秀選手にも選出された。

年明けのアジアカップから帰還後も、不動のアンカーとして活躍。2月にはリーグカップ制覇に貢献した。疲れもあって、終盤はやや精彩を欠いたものの、当初の期待を上回るパフォーマンスを見せたのは間違いない。

だが、英メディア『Football Insider』で移籍を担当するピート・オルーク記者は「リバプールは、カイセドとラビアの獲得を逃した昨夏の移籍市場での失敗を避けたいと考えている」とし、こう綴っている。

「昨夏のエンドウの驚きの加入は、他の重要なターゲットを逃した結果であり、(スポーツ・ディレクターの)マイケル・エドワーズは今年、同じことを繰り返さないようにしたい考えだ。情報筋によると、リバプールは今夏、25歳以下の選手をターゲットにする予定で、エドワーズとリチャード・ヒューズがデータに基づくスカウトおよび採用システムを率いるという」

【動画】遠藤の愛息がアンフィールで披露したキレキレプレー
同記者は「リバプールは今夏、エンドウのミスを避けたい意向」とし、「エンドウはユルゲン・クロップ監督が率いるチームで公式戦44試合に出場し、プレミアリーグでは20試合に先発出場し、リーグカップ優勝にも貢献したが、守備的MFは依然として懸念材料となっている」と続けている。

「31歳の彼は、昨夏に契約した際、短期的な解決策と考えられていた。カイセドとラビアという重要なターゲットを逃したことで、このポジションは今夏に再び優先課題となり、新たな採用チームが契約を準備することになる」

そして、「エドワーズとヒューズは夏の移籍市場を前に計画をすでに立てており、昨夏のエンドウの加入時に見られたような間違いは犯さないだろう」と見解を示している。

遠藤の獲得は賢い選択だったとの見方も少なくなか、厳しい見方をしているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

© 日本スポーツ企画出版社