「メディアが私人逮捕してる!」 失格・畑岡奈紗に米識者擁護「スロープレーも公平にすべきだ」

米女子プロゴルフツアーで失格処分を受けた畑岡奈紗【写真:Getty Images】

畑岡奈紗が失格に

米女子プロゴルフツアーのショップライトLPGAクラシック第2日が8日(日本時間9日)、ニュージャージー州・シービューGCベイコース(6197ヤード、パー71)で行われたが、畑岡奈紗(アビームコンサルティング)が開始前に失格処分を受けた。第1ラウンド(R)の最終9番でボール捜索時間を超過したことが理由。米レポーターの指摘が発端となり、物議を呼ぶ中、米識者は「私人逮捕していると聞いた!」と発信している。

畑岡は第1Rの9番パー5第2打を茂みに打ちこみ、ボールを探した。発見後に規定に基づいてプレーを再開。6アンダーの4位で好発進していた。しかし、現場にいた米専門局「ゴルフチャンネル」のレポーターのトム・アボット氏が第2日になって通報。ゴルフでは競技委員らが厳密に時間を計測するわけではないが、捜索時間が制限時間の3分をオーバーしており、映像検証の末に誤所からのプレーで違反となった。

本来ならボール紛失で1罰打。第2打地点から4打目として打たなければならず、スコア提出前に訂正しなかったために失格になった。テレビ視聴者などの指摘は受け付けない規定があるが、今回はコースにいた関係者。一連の流れが物議を呼び、米ゴルフ専門ポッドキャスト番組「ノー・レイング・アップ」でホストを務めるトロン・カーター氏は、Xに連続でこう投稿している。

「トム・アボットが私人逮捕をしていると聞いた! 何か言うのをずっと後まで待っていた」「ルール担当者がいたんだから、非常に興味深い状況だ」「様々な疑問が出てくる。放送を使って選手にペナルティーを科すというやり方を取るのなら、スロープレーのペナルティーも公平に対象にすべきだと思う。一貫性を持って選手に接してくれ!」

同情するようにつづったカーター氏。さらに「トム・アボットはストップウォッチを持って横に忍び寄り、ナサがカードにサインするまで何も言わなかったのか? これがどうなったのか、もっと詳しく知る必要がある。ナサとキャディーのグレゴールには同情せずにはいられない。2人とも一流だ」と擁護している。

THE ANSWER編集部

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