日本パラ陸上、伊勢で開幕 大島が100メートル大会新 三重

【男子100メートル(義足・機能障害T64)決勝を大会新記録で制した大島健吾(名古屋学院大AC=右)=伊勢市宇治館町のスポーツの杜伊勢陸上競技場で】

 第35回日本パラ陸上競技選手権大会(日本パラ陸上競技連盟主催)が8日、三重県伊勢市宇治館町のスポーツの杜伊勢陸上競技場で開幕した。国内トップアスリートが自己記録の更新を目指す。9日まで性別、障害別にトラック・跳躍8種目、投てき4種目が行われる。県内初開催。観戦自由。

 今年5月の神戸2024世界パラ陸上競技選手権男子200メートル(義足・機能障害T64)で銀メダルに輝き、8月のパリ・パラリンピック代表に内定した大島健吾(愛知・名院大AC)らパラ五輪代表内定選手らも出場。

 8日のT64男子100メートル決勝を11秒38の大会新記録で制した大島選手は「(スポーツの杜伊勢は)周囲に緑が多く、良い環境。タータン(トラックの舗装)も意外と好き」と笑顔で話した。

 神戸世界パラ陸上同クラスで男子200メートル予選敗退、100メートル8位だった井谷俊介選手(SMBC日興証券)=大紀町出身=ら、代表未内定選手は今大会で自己記録を更新し、7月予定の、パリ・パラ代表2次内定選手発表に望みをつなぐ。

 9日のT64男子200メートルで、アジア記録となる自己ベストの更新を目指すという井谷選手は「刺激を入れる」狙いで走った8日の100メートル決勝を6位で終え「状態は良かった。(9日の200メートルは)全力で行けると思う」と話していた。

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