痛恨の失策が物議…ド軍内野手に157万円の謝礼 ファンは疑問視「着けさせるべきではない」

ドジャースのエンリケ・ヘルナンデス【写真:Getty Images】

試合中にイヤホンをつけていたエンリケ・ヘルナンデスが失策

ドジャースのエンリケ・ヘルナンデス内野手は7日(日本時間8日)、敵地・ヤンキース戦で、イヤホンを着用して中継局と会話している際に失策を記録。ファンからは「公式戦の最中に着用するべきではない」と批判の声があがった。米メディアによると、試合中にマイクをつけてインタビューに応じた場合は1万ドル(約157万円)の謝礼が支払われるという。

この日は「Apple TV+」での中継で、「9番・三塁」で出場したエンリケ・ヘルナンデスは有線のイヤホンを着用してプレーしていた。2回の守備では、解説を務めるドントレル・ウィリス氏から「君たちはスター選手が多いですが、仲がいいですね。その秘訣を教えてください」と問われた直後、グレイバー・トーレス内野手のゴロを体に当てて弾いてしまい、失策が記録された。

気まずい雰囲気となり、放送席は20秒間沈黙。エンリケ・ヘルナンデスは「すみません、質問なんでしたっけ? イレギュラーした」と小声で話すと、ウィリス氏は「またエラーしてほしくないから、もう聞かないよ。俺のせいだよ!」と謝っていた。これには、ファンから「明らかにマイクが邪魔になっていた」「試合中にマイクを着けさせるべきではない」と、マイクをつけてのプレーを疑問視する声が殺到した。

米国でスポーツデータを提供する「コーディファイ・ベースボール」によると、球団オーナーとMLPA(メジャーリーグ選手組合)が結んだCBA(包括的労働協約)によって、1万ドル(約157万円)の謝礼を受け取るという。

デーブ・ロバーツ監督には同戦の試合後、翌8日(同9日)の試合前の取材でもこの件に関する質問が飛んだ、指揮官は「現代スポーツの一部だと理解している」と話しながらも、インタビューに立候補するかと問われると「やらないよ」と苦笑いで話していた。

昨年は、ドジャースのミゲル・ロハス内野手がインタビューに応じながら「ちょっと失礼」と内野ゴロを華麗に捌いたプレーが話題に。機器が発達し、今では全米中継や球宴では“お馴染み”となっているが、プレーに悪影響を及ぼしてしまっては、在り方が問われるかもしれない。(Full-Count編集部)

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