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2024年6月7日、香港メディア・香港01は、中国本土で大学入試の「高考」が始まり、不正を防ぐために人工知能(AI)やドローンいったハイテクが導入されたと報じた。
記事は、今年の「高考」(普通高等学校招生全国統一考試)が7日に2日間の日程で始まり、受験者は去年より51万人多い1342万人で7年連続増加となり、過去最多を更新したと紹介。教育部が今年の試験について「試験会場および機密保持室のリアルタイムなスマートパトロールを積極的に推進し、ハイテクを駆使して不正防止網をより繊細で精密にする」との方針を示しており、各地の試験会場でAI技術を用いた試験監督支援が初めて導入されたと伝えた。
そして、一部の試験会場に導入された具体的な新技術として、従来は試験会場に入る際に試験監督者がその場で受験者と身分証の写真を照合していた作業を、先進的な顔認証システムに変更したこと、会場の前に保安検査ゲートを設け、携帯電話や腕時計、ブレスレット、ゴーグルなどのスマートウェアラブル端末、スクリーンを搭載した消しゴムや定規などの持ち込みがないかをチェックするといった事例を紹介している。
さらに、多くの省では試験中に高精細な映像監視を実施して不正発覚時の確認用に保存するほか、携帯電話の電波を遮断するといった措置を取ると紹介。答案の採点時における不正やミスを防ぐためにマークシートやAIによる採点といったシステムも導入していると伝えた。
記事によると「試験会場上空にドローンを飛ばし、ドローンに搭載された高感度無線設備によりあらゆる無線電波をキャッチしてその位置を特定する」という不正対策まで講じた省もあるという。(翻訳・編集/川尻)