魂募集(たましいぼしゅう)

「魂募集」の意味

「魂募集」(たましいぼしゅう)とは、バーチャルYouTuber(VTuber)の中の人(=演じ手)を募集すること。

近年はVTuberへの注目度が高まっているため、先に肉体を用意し「魂募集」をかけて優秀な演じ手を探すパターンは珍しくない。個人のアバター作成者が掲示板やSNSなどで募るごく小規模なパターンから、企業が大々的に開催するオーディションまで、規模やジャンルは多岐に渡っている。

「魂募集」の由来・語源

VTuber業界では、実際にアバターを被り、キャラクターとして喋ったり演じたりする人物を「魂」と呼ぶことから。

アバターは「肉体」、アバターが演じ手を得て稼働し始めることは「受肉」と呼ぶ。また同じ演じ手が、アバターや名前を変えて別のVTuberとして再デビューすることは「転生」、転生前の姿は「前世」と呼ぶ。VTuberが活動を休止すること、また中の人がVTuberを完全に引退することなどを「成仏」と呼ぶこともある。

ただしこれらの表現は、ファンによる俗語であることも多く、VTuberによっては自らは使わない場合も多い。特に「前世」「転生」などについては、タブーとしている界隈も珍しくないため、使用シーンには注意したいところである。

「魂募集」の活用例

▼イラストレーターやモデラーの投稿
「こちらの立ち絵を抽選で1名様にプレゼントします。#魂募集」
「VTuberモデルの魂募集をしています。気になった方はご連絡ください」
「添付モデルの魂を募集しています。良き魂に巡り会えますように!」
「このイラストの子の魂募集しています!お気に入りなのですが、なかなか魂になってくれる方に出会えなくて……」
「魂募集オーディションの◯◯◯さんの立ち絵を担当しました」

▼ライバー事務所の投稿
「Vライバー事務所◯◯◯では、魂募集オーディションを開催しています。応募はこちら→」
「◯◯◯の魂募集企画がスタートしています。配信経験は不問です」

▼個人の投稿
「◯◯事務所の魂募集が気になってる……応募してみようかな……」
「魂募集してたVTuberが受肉してる!声が可愛いから応援してみよう~」
「推しは魂募集に合格して◯◯に入ったんだけど、動画を見れば合格の理由が分かる……」

▼過去には強烈な「魂募集」のイベントも
2018年にピクシブ、ツインプラネットもSHOWROOMの3社共同によって開催された魂募集オーディション『最強バーチャルタレントオーディション~極~』では、同じアバターを使った12人の候補者がSNS運用とライブ配信を行うという選考方式が取られた。
同じ顔・同じ名前の複数人が戦い合い、最後に残った1人が採用されるというインパクトのあるオーディションは、視聴者たちから「バーチャル蠱毒」と呼ばれ、キーワードはトレンド入り。良くも悪くも注目を集めることとなった。

「転生」(てんせい)

「前世」(ぜんせ)

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