『光る君へ』過去最大級の松下洸平沼発生へ 際立つ周到な伏線と振り切った少女漫画キャラの破壊力

松下洸平、吉高由里子(C)ピンズバNEWS

吉高由里子(35)主演のNHK大河ドラマ『光る君へ』の第23回「雪の舞うころ」が、6月9日に放送される。2日放送の第22回「越前の出会い」では、松下洸平(37)の登場が話題となっていた。

まひろ(吉高)は、越前守に抜擢された父・為時(岸谷五朗/59)とともに、京を離れて越前国府へ向かう。その道中で出会ったのが、松下演じる宋の医師・周明(ヂョウミン)だ。今期、松下は川口春奈(29)主演の連続ドラマ『9ボーダー』(TBS系)にも出演しているが、本作での吉高との絡みで、その沼はより深くなりそうだ。

第22回は、為時一行が越前国府に到着すると、役人・大野国勝 (徳井優/64)、源光雅(玉置孝匡/52)に出迎えられるが、賄賂の砂金を差し出され、越前のことは越前の者に任せて懐を増やせばいいと言われたため、為時は怒って突き返してしまう。これをきっかけに、彼らは仕事に協力しようとせず、為時は激務で疲労困憊。胃が痛くなってしまう。

そんな中、宋人の商人・朱仁聡 (浩歌/54)が尋ねてきて、為時が苦しむ様子に周明を呼ぶ。彼の鍼治療に為時は絶叫するが、すぐに胃痛が治ってしまう。後日、国勝は通事・三国(安井順平/50)が殺されたことを告げ、その犯人が朱だとして捕らえていく。うろたえる為時の代わりに、まひろが左大臣・道長(柄本佑/37)に文を書くが……という展開。

視聴者のX(旧ツイッター)上での反響は、《今日は申し訳ないけど道長が霞むほど完全に松下洸平さん回だったわ…直秀ぶりの少女漫画にいそうな良い男キャラ》《ほれほれ好きなんやろ?的なキャスティングされたところでその手に乗るか!と思ったけど秒で周明沼だった》などと、松下への賛美の声が相次いでいた。

■キュン全振りの松下洸平が見られそう

「いきなりあらわれたミステリアスな存在という点では『9ボーダー』で演じるコウタロウとかぶりますが、怪しそうに見えて医師だったり、ラストでいきなり日本語を話すなど演出がうまい。さらに、まひろ(吉高)が漢詩が巧みで宋に憧れていたという、これまでの前フリが、2人が接近することを予感させます。さすが、ラブストーリーの名手・大石静氏の脚本だけあります。

一方、『9ボーダー』のコウタロウは、記憶喪失という謎を抱えたキャラなのに、その人物描写が薄めなこともあって、甘い言葉などの胸キュン要素が空回り気味です。『光る君へ』の周明は、松下と吉高が21年放送のヒット作『最愛』(TBS系)コンビということもあり、かなりの松下洸平沼が出現しそうです」(ドラマライター/ヤマカワ)

周明が史実に登場しないオリジナルキャラということも強みになりそうだ。

「第9回で役人に殺害されるという、まさかの展開で退場した散楽一座の座員で義賊の直秀(毎熊克哉/37)もオリジナルキャラ。それもあって史実にとらわれない少女漫画のような描写が全開で、多くのファンを悶えさせ、退場後は“直秀ロス”を訴える声があふれていました。松下演じる周明もオリジナルキャラなので、かなり吹っ切れた脚本と演技が期待できそうです」(前同)

吉高とは『最愛』で、想いを素直に明かせない梨央と大輝の関係が多くのファンを生み、“大ちゃん沼”にハマる人が続出。今回もまひろには想い人の道長(柄本)がいて、素直に想いを伝えられないというところは同じだ。久しぶりの『最愛』コンビに注目したい。

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