【RIZIN】元極真空手世界王者・上田幹雄が128秒一本負け「MMAにおごってた部分があった」

上田幹雄(左)からギブアップを奪ったシェミスラブ・コバルチェク

格闘技イベント「RIZIN.47」(9日、東京・国立代々木競技場第一体育館)で、元極真空手世界王者の上田幹雄(29)は、RIZIN初出場のシェミスラブ・コバルチェク(25=ポーランド)に衝撃の一本負けを喫した。

極真空手で世界を制し、ここまでMMA戦で3勝1敗。4連勝を狙う対戦相手は、ポーランドの「KSW」から送り込まれた期待の新鋭だ。序盤から得意の打撃を出す前に、193センチの巨体にコバルチェクに右脚をキャッチされて組み着かれる。バックをとられ、亀の状態から鉄槌を浴びて反撃できない。

後ろから組まれたまま、リアネーキッドチョークを狙われる。ここは何とかしのぐが、すぐさま左腕に腕ひしぎ十字固めを決められた。上田は無念のタップアウト。日本期待のヘビー級ファイターが、1ラウンド2分8秒、アームバーで敗れ去った。

世界の壁にはね返された上田は、試合後の会見で「完敗です。言葉も出ない。今はすみませんとしか言えない」とがっくり。「MMAやってからこの半年、おごってた部分があった。MMAファイターになりたいと言いながら、空手に頼っていた。調子に乗っていた」と反省した空手世界王者は、「次につなげたい」と前を見据えていた。

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