敗戦直結も「エラーで野球人生終える選手いない」 新庄監督が23歳に求める“成長の糧”

ヤクルト戦の指揮を執った日本ハム・新庄剛志監督【写真:小池義弘】

8回無死、水野が山田の遊撃後方への飛球を捕れず決勝点につながった

■ヤクルト 1ー0 日本ハム(9日・神宮)

日本ハムは9日、神宮球場で行われたヤクルト戦に0-1で敗れ、2連敗を喫した。両軍無得点の8回に失策から走者を背負い決勝点につながったが、新庄剛志監督は「あとは彼がどう切り替えていくか」と糧にすることを求めた。

8回無死、先頭の山田の打球は遊撃後方にフラフラッと上がった。打球を追いかけて後ろに下がった遊撃手・水野が風に流されるように捕球できず(記録は失策)。無死二塁となり、西川の決勝犠飛につながった。

敗戦に直結するプレーとなったが、指揮官は「まあまあ、プロ野球人生の中で、エラーして人生を終える選手はいないから。それが今日たまたまあっただけで」と責めることはなかった。

9回1死からは左前打を放ち、必死に取り返そうという姿勢も示した23歳に「最後もね、ヒットも打ちましたし」。今季すでにキャリア最多の52試合出場と伸び盛りだけに、求めたのはここからの成長ということだろう。

初回には先頭の万波が左前打で出塁も牽制死と流れを呼び込めなかった。2度の走塁ミスに「(ミスが)ちょっと多かったですね。向こうもじゃないですか?。ミスはつきものですけれど、それを減らしていかないと強いチームにはなっていかないので」。3カード連続の負け越しと、交流戦は5勝6敗と踏ん張り時。「勝ったり負けたりね、そういう日もあるので。連勝でいきます」と視線を前に向けた。(町田利衣 / Rie Machida)

© 株式会社Creative2