サントリーの環境教育「水育」20周年、中国の活動継続

サントリーの環境教育「水育」20周年、中国の活動継続

北京で2023年に開かれた「水育中国」活動であいさつする三得利(中国)投資の菊池鉄穂総経理。(2023年3月3日撮影、北京=新華社配信)

 【新華社上海6月9日】サントリーの中国事業統括会社、三得利(中国)投資は7日、サントリーグループが水資源保全のために世界各地で展開する環境教育活動「水育(みずいく)」が20周年を迎えたと発表した。

 「水育」は2004年以降、日本やタイ、ベトナム、フランス、スペイン、英国、ニュージーランドなどで実施され、実験や絵本などを通じて水資源保全の先端知識を子どもたちに教えている。

サントリーの環境教育「水育」20周年、中国の活動継続

 三得利(中国)投資が2021年に上海市の小学校で開いた科学普及活動「不思議な一杯の水」。(北京=新華社配信)

 中国では2021年9月に始まり、三得利(中国)投資が上海市ボランティアサービス公益基金会などと共同で生態文明の実践を盛り込み、ボランティアを小学校に派遣。地球の水循環や水資源の希少性、節水など水環境を守る理念を広めるほか、上海では都市の「吸水力」を高めて自然災害に備える「海綿都市(スポンジシティ)」建設、北京では大運河(北京と浙江省杭州を結ぶ京杭大運河)の水資源保全など、都市の水資源保全のテーマに合わせた活動を行っている。

 中国では主に上海、北京両市で実施し、小学校182校の児童6万人以上が普及活動「不思議な一杯の水」に参加した。サントリーは「水育」だけでなく、寄付や寄贈を通じて中国での慈善活動やボランティア活動にも参加し、三得利(中国)投資は22年、上海市が慈善活動に貢献した個人や法人を表彰する「慈善之星」称号を授与された。同社の幹部は、今後も上海や北京などで「水育」などの公益活動を続けていくと語った。(記者/許暁青)

© 新華社