【F1】角田裕毅の〝移籍金〟は約8億円だった アウディ満額支払う姿勢で早期決着図ったか

RBとの契約延長が決まった角田裕毅

F1のRBと契約延長した角田裕毅(24)には、高額の〝移籍金〟がかけられていた。

RBは今季までの契約となっていた角田と2025年まで1年間の契約延長を発表。今季の絶好調で他チームから多くの関心が寄せられる中で、昨季の契約延長時より3か月以上も前倒しの早期決着となった。

その裏には他チームからの強い関心があった。ドイツ誌「アウトモートーウントシュポルト」は「レッドブル(グループ)には角田とのオプションが残されており、それは9月までに行使されなければならない。それまでに彼をリリースする場合、(獲得する)チームは500万ドル(約7億8500万円)を支払わなければならない」と指摘。RBの親チームであるレッドブルと角田の契約は1年ごとの更新で今季限りとなっていたが、9月までに新チームと契約する場合には高額の移籍金が設定されていたのだ。

先日、著名なF1ジャーナリストのジョー・サワード氏が自身のSNSで「アウディがユウキを欲しがるなら、リリースさせるために金を払うだろう」と指摘しており、26年からの参戦へ向けてアウディ側は移籍金を満額支払う姿勢を示すなど〝本気〟だった模様。そうした他チームからの動きを受けて、レッドブルグループ側は角田の流出阻止へ早期決着を図ったとみられる。

こうした駆け引きも昨季まではあまりなく、それだけ角田の市場価値が急騰している証しと言えそうだ。

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