全自動ロボット掃除機やAI搭載の冷蔵庫など、進化する最新家電。我が家にも1台欲しい! だけど、パートナーに「そんな高い家電は必要?」と言われて、ガマン……。最新家電を拒否するパートナーを説得するには、どうしたらいいでしょう? 解決策をファイナンシャルプランナーの横山光昭氏の著書『収入減でも家計がラクになる貯蓄術 貯金は「夫婦の会話」で9割決まる!』から紹介します。
省力化した最新家電は便利でお得なのに
部屋の最適な温度や湿度をAI が自動的に判断するエアコン、スマートフォンで外からでも操作できる冷蔵庫……。最近の家電製品はとても便利。横山家でも、その効果を実感しています。
例えば、洗濯機は乾燥機能が優れたドラム式洗濯機に買い替えたことで、洗濯物がすぐに乾くように。子どもが5人いるので(正確には6人ですが、1人は巣立っていきました)、洗濯物の量がハンパではありません。
部屋干しの季節は6〜7割ほど乾かしてから干さないと効率よく洗濯ができません。共働きでもあり、少しでも手間が減って大変助かっています。
最近の家電は省エネ性能が高いことも大きな特徴です。
例えば、AIによって冷蔵庫の中身や部屋の状況などを判断し、消費電力を最小限に抑えることで、電気代が大きく減少。
なかには、従来品と比べて2割も電気代が下がる製品も。
月々数百円の節約だとしても、すぐに1万円以上の節約ができます。
買うのを拒む相手を説得するには「数字」を使う
このように、最新家電は「時間」と「お金」を大きく節約してくれますが、「そんなものは必要ない」と、首を縦に振らないパートナーもいます。
おそらく最も多いのは、専業主婦のパートナー(夫)が拒否するパターンでしょう。
家事の手間が省ければ、ほかのことに時間を割けるようになり、家族全体から見てもいいはずなのですが、なかなか理解されません。
ふだん家事をしない人ほど、最新家電のありがたみがわからないものです。
どうすれば、最新家電を買いたがらないパートナーを説得できるでしょうか?
必要なのは、「数字で説得」することです。
いくらお金や時間の節約になるといっても、その効果を具体的に証明しないと、相手は納得してくれません。
最も数字で効果を示しやすいのは「電気代が下がること」です。
家電製品のパンフレットやウェブサイトを見ると、たいてい「従来品と比べて、20〜30%省エネ」「年間の電気代が3万円以上浮く」など、省エネになる目安が、数字で示されています。
とくに男性の場合は、数字で判断する人が多いので、「これなら1年で元が取れそうだ。買い替えてもいいかもしれない」と思う可能性は高まるでしょう。
また、パートナーによっては、買い物ついでに家電量販店に付き添ってもらうのもいいかもしれません。自分が説明するよりも、店員に説明してもらったほうが、聞く耳を持ってくれることもありますから。
新しい家電の購入を拒否するパートナーを説得する会話のしかた
【うまくいかない会話例】
妻「便利だし新しいのに買い替えよう」「同僚のAも家電買ったらしいよ」
夫「まだ動いているよ」「よそは関係ないでしょ」
妻「でも、実際動きが悪いしさ」
夫「まあ、壊れたときに考えればいいんじゃない」
妻「うーん……」
【相手が思わずうなずく会話例】
妻「便利だし新しいのに買い替えよう」「同僚のAも家電買ったらしいよ」
夫「まだ動いているよ」「よそは関係ないでしょ」
妻「そうかぁ。ところでいま電気代って月いくら?」
夫「冬は寒かったから月3万円くらいかな」
妻「このエアコンに替えると月5000円は得するみたい」
夫「それなら、ネットで見てみようかな」
横山光昭
家計コンサルタント・ファイナンシャルプランナー
株式会社マイエフピー代表取締役