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子どもの独立、自分や夫の定年退職など、家族の変化に合わせて暮らしも変わります。その変化を柔軟に受け入れ、「自分サイズ」で暮らせるようになれば、毎日はもっと快適になるはず。人生のステージに合わせてサイズチェンジし、心地よく暮らしている整理収納アドバイザー&人気ブロガーのcoyukiさんにお話を伺いました。
PROFILE
coyukiさん・整理収納アドバイザー
こゆき●1970年、愛媛県生まれ。
40歳で始めたブログ「Little Home」でのインテリアや収納術が注目を集め、人気ブロガーに。
現在は事務職のかたわら整理収納アドバイザーとしても活動中。
著書に『ラクに、すっきり、自分らしく 大人の小さなひとり暮らし』(主婦の友社)など。
人生初のひとり暮らし。選んだのはワンルーム
人気ブロガーにして整理収納アドバイザーでもあるcoyukiさんは、33歳のときに離婚してシングルマザーに。以来、娘と2人でマンション暮らしをしてきた。
「それが約6年前、娘がひとり暮らしをすることに。同時に私も47歳にして人生初のひとり暮らしを始めることになりました」
当時住んでいたのは2LDKの賃貸マンション。ひとりでは掃除の手間も家賃ももったいないと思い、新築のワンルームへと引っ越した。
「引っ越しまでの間に、本当にワンルームで生活できるのかをシミュレーション。リビングにベッドを置いて、『ワンルームごっこ』をしてみました。いろいろ試した結果、ベッドはやめてマットレスにすることに。寝るときだけ出して、普段はクローゼットにしまおうと思いついたので、クローゼットで使っていた収納ケースを9個手放しました」
居住スペースやモノを減らしたことで、暮らしはぐっと快適に。
「ワンルームなので小回りがきき、動線がよくなりました。家賃が安くなったし、ひとりになったことで光熱費や食費もダウンし、家計もラクに。掃除の大変さからも解放され、ストレスがなくなりました」
インスタグラムにはすっきりと片づいた部屋の写真がずらり。
「すっきり感のコツは、なるべく床面積を広く見せること。そのためにも収納家具を減らし、どうしても置かなければいけない家具は背の低いものを選ぶようにしています。また、モノを飾る場所を決めて、何もない壁面を残しておくだけでも、すっきり見えるような気がします」
自分サイズの見つけ方
普段の生活で「面倒だ」と思うことを書き出す
小さな不便や面倒に感じることを放置するとストレスの原因に。
「面倒だと思ったことを紙に書き出すと、『私はこういうことに不便を感じるんだな』と気がつき、それを取り除く方法を考えられるようになります。私の場合はキッチンツールや調味料の置き場所が小さなストレスになっていましたが、改善策を考えて、マグネット式の棚を増やすことにしました」
自分と家族のテリトリーを分けて考える
同居する家族がいてもテリトリーは分けて考えること。
「私も娘の部屋には口出しせず、自分で管理しなければいけない場所だと伝えてきました」
リフォームや減築で使う部屋を減らす、引っ越しも検討する
どうしたら快適に暮らせるのかと考えれば、サイズダウンだけが正解ではない。
「洗濯機などは、大きいからこそ便利なこともあると実感しています」
家電は小さくしないほうがいいことも
どうしたら快適に暮らせるのかと考えれば、サイズダウンだけが正解ではない。
「洗濯機などは、大きいからこそ便利なこともあると実感しています」
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ホテルのように暮らしたい! coyukiさんのワンルーム
「年明けに『今年はこの部屋をホテル仕様にしよう』と計画を立てました」
理想はビジネスホテルのように最小限のものがそろうコンパクトな住まい。
「のぞき込むように見ていた小さなテレビを大きいテレビに買い替え、どこからでも見られるように。これがワンルームの醍醐味です」
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出しっぱなしでもおしゃれなものを選ぶ【リビング】
きれい色の壁とシックなインテリアでリラックス
すべてが見渡せるワンルームの中でも特に目を引くのが、リビングスペースのブルーグリーンの壁。
「建物の完成前から入居申し込みをしていましたが、初めて部屋を見たときは壁の色にびっくり。私はもともとモノトーンが好きで色ものは苦手。でも、訪れる人みんながこの壁を『いいね』と言ってくれるので、一度ゆだねてみようと思いました。今ではすっかりお気に入りです」
家具はソファ、テーブルと必要最低限。シックな色でまとめている。
「私にとって白は管理しづらい色。かといって黒だと重くなってしまうので、グレーが増えてきました。部屋のサイズに合わせてチェストなどの収納家具を手放したので、しまう収納と見せる収納が半々くらい。だから、出しておくものはシンプルで好みのデザインを選んでいます」
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【後編に続きます】
写真提供/coyuki 取材・文/本木頼子
※この記事は「ゆうゆう」2024年7月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。