<レスリング>日下尚(三恵海運)が優勝、曽我部京太郎(ALSOK)は5位…イムレ・ポリヤク&ヤノス・バルガ国際大会・最終日

【ブダペスト(ハンガリー)、取材・撮影=布施鋼治】世界レスリング連盟(UWW)のランキング大会「イムレ・ポリヤク&ヤノス・バルガ国際大会」最終日は6月9日、ハンガリー・ブダペストで男子グレコローマン7階級が行われ、出場した日本選手は、77kg級の日下尚(三恵海運)が優勝、67kg級の曽我部京太郎(ALSOK)が5位だった。

▲4月のアジア選手権に続いて金メダルを手にした日下尚

日下は1回戦でパリ・オリンピックのアフリカ&オセアニア選手権を勝ち抜いたアルジェリア選手を破ったあと、欧州選手権3位のイウリ・ロマーゼ(ジョージア)、2022年アジア選手権72kg級優勝のモハマド・レザ・モフタリ(イラン)を破り、準決勝で昨年の世界選手権2位のサナン・スレイマノフ(アゼルバイジャン)を2-1で破った。

決勝は、欧州予選を勝ち上がってきたアイク・ムナツァカニャン(ブルガリア)と対戦。開始直後に相手の負傷棄権で勝利し、4月のアジア選手権に続く優勝を手にした。

日下はランキング・ポイント13,000点を加え、合計67,200点。ランキング1位だったスレイマノフは5位で9,000点が加わり、合計67,100点へ。東京オリンピックは日下が第1シードとなる見込みとなった。

▲日下は、アジア選手権での世界王者撃破に続き、準決勝で世界2位のスレイマノフ(アゼルバイジャン)を破った

曽我部は初戦の2回戦で昨年の世界王者でオリンピック2階級制覇を目指すルイス・オルタ・サンチェス(キューバ)に黒星。敗者復活戦を不戦勝で勝ったあと、3位決定戦で3月のトルコの国際大会を制したサエイド・エスマエイリ・レイベシ(イラン)と対戦。終了間際までリードしていたが、微妙な判定ながらテークダウンを奪われ、5-6で敗れた。

各選手の成績は下記の通り。

▲銅メダルを目指して闘う曽我部京太郎。終了間際に逆転されてメダルを逃した


男子グレコローマン

【67kg級】曽我部京太郎(ALSOK) 5位=13選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[5-6]Esmaeili Leivesi, Saeid Morad Goli(イラン)
敗復戦 ○[不戦勝]Manyik, David Mihaly(ハンガリー)
2回戦 ●[1-7]Orta Sanchez, Luis Alberto(キューバ)
1回戦 BYE

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【77kg級】日下尚(三恵海運) 優勝=19選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[負傷棄権、0:25=0-0]Mnatsakanian, Aik(ブルガリア)
準決勝 ○[2-1]Suleymanov, Sanan(アゼルバイジャン)
3回戦 ○[VSU、1:02=9-0]Mokhtari, Mohammad Reza Hojatollah(イラン)
2回戦 ○[6-0]Lomadze, Iuri(ジョージア)
1回戦 ○[11-3]Ouakali, Abdelkrim(アルジェリア)

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