吹き上がりを抑えて強い弾道に 1Wとボールを替えた大里桃子

4月のドライバー、ボール変更が大里桃子の復活を加速させた(撮影/松本朝子)

◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン最終日(9日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6526yd(パー72)◇曇り時々雨(観衆4434人)

大里桃子が1998年度生まれの“黄金世代”では今季5人目のツアー優勝を飾った。2021年「ほけんの窓口レディス」以来、昨季のシード喪失を経た3勝目は「得意」と自負するアイアンを軸にしたショット力が蘇りつつあることの証明だった。

「クラブを不安なく振れた」という4日間を過ごせたことは、何より“故障をしないスイングができる体作り”と、ドローからフェードへの球筋変更に起因する。加えて、4月「フジサンケイレディス」でドライバーをピン G430 MAXからピン G430 LSTに、同じタイミングでボールをブリヂストン ツアーB XSからツアーB Xに替えたことも後押しになっているようだ。

「それまで球が吹き上がり気味で、それを抑えたいと思ったんです。球も強くなったし、距離も10ydほど伸びている感じ。そうなると(グリーンを狙う)アイアンの番手も短くなりますから」

前回優勝を飾った2020―2021年シーズンのドライビングディスタンスは241.02yd(18位)だった。スイングを崩し、ショットのスランプに陥った昨季は234.53yd(73位)まで落ち込んでいたが、今季は241.35yd(36位)と回復。本大会に限れば、249.88ydでフェアウェイキープ率は5位の76.79%(43/56)と精度も高かった。

スピン量を抑えるために試みたギアの変更がハマったことは間違いなさそうだ。

サントリーレディス最終日の14本(撮影/加藤裕一)

<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ピン G430 LST(9度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナWS(重さ60g台、硬さS)
グリップ:ゴルフプライド ALIGN

フェアウェイウッド:ピン G425 MAX(3番14.5度、5番17.5度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナWS(重さ60g台、硬さS)

ユーティリティ:ピン G410(4番22度、5番26度、6番30度)
シャフト:日本シャフト NSプロ850 NEO(硬さS)

アイアン:ミズノプロ243(7番~PW)
シャフト:日本シャフト NSプロ GH NEO(硬さS)

ウェッジ:ピン S159(50度)、GLIDE4.0(54、58度)
シャフト:日本シャフト NSプロ GH NEO(50度、54度)、トルゥーテンパー ダイナミックゴールド S200(58度)

パター:オデッセイ ホワイトホット VERSA SEVEN

ボール:ブリヂストン ツアーB X

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