スウェーデンのリネア・ストロムが記録ずくめの大勝利 岡本綾子の記録も抜いた!

ツアー初優勝を挙げたリネア・ストロム(撮影:GettyImages)

<ショップライトLPGAクラシック 最終日◇9日◇シービューGCベイC(米ニュージャージー州)◇6197ヤード・パー71>

リネア・ストロム(スウェーデン)が米国女子ツアー初優勝を挙げたが、その勝利は数々の記録を更新するものだった。

最終日に1イーグル・9バーディの「60」という驚異的なスコアをマークしたストロムは、首位と7打差の52位タイからの大逆転劇を演じて見せ、1987年「レディ・キーストーンオープン」で岡本綾子が23位タイからの逆転優勝して以来の記録更新。米国女子ツアー史において、最終日の最高スコアとしても記録された。さらに、27歳7カ月26日での初優勝はエイミー・ヤン(韓国)が勝利を挙げた(当時34歳3カ月22日)した「CMEグループ・ツアー選手権」に次ぐ年長記録となった。

ストロムは米女子下部のエプソンツアーで通算2勝。2018年の同ツアー賞金ランキングを5位で終え、19年のレギュラーツアーカードを手にした。今大会までに5度のトップ10入りを果たしているが、これまでの最高位フィニッシュは23年「ウォルマートNWアーカンソー選手権」での単独2位。

また、今季は「ショップライトLPGAクラシック」前までに11試合に出場し、最上位は3月に開催された「ファーヒルズ朴セリ選手権」での18位タイ。直近6試合で1度の予選通過(4月のJMイーグル・LA選手権の76位タイ)だけに、誰が優勝を予想しただろうか。

今大会の優勝で賞金26万2500ドル(日本円で4124万1163円)を手にし、生涯獲得賞金は約2億2232万円。CMEポイントランキングでは500ポイントを獲得し、103位からトップ25へジャンプアップした。中継によると今大会の2日目時点での勝率は0.001%だったそうで、「朝、目覚めた際にこんなことになるとは思ってもいなかったわ」と本人もビックリの優勝劇だった。

© 株式会社ALBA