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インドの総選挙で勝利したナレンドラ・モディ首相(73)の就任式が9日、首都ニューデリーで行われた。連続3期目の長期政権がスタートした。
与党インド人民党(BJP)を率いるモディ氏は壮大な式典で、「憲法と法に従い、あらゆる人に対し、ひいきも悪意もなく、正しい行いをする」と誓った。
ドロウパディー・ムルム大統領の司式で宣誓したモディ首相は、インドの主権と一体性を守り、憲法への忠誠によって統治すると約束した。
首都の大統領府で行われた就任式には、数千人が出席。隣国バングラデシュやネパール、スリランカ、モルディヴなどの首脳が出席したものの、パキスタンや中国の首脳は参加しなかった。
デリーでは上空の飛行が禁止され、大統領府周辺には2500人以上の警官が配備されるなど、厳重な警備が敷かれた。
4~6月に実施された総選挙(下院、543議席)では、BJPを中心とする与党連合・国民民主同盟(NDA)が過半数の293議席を得た。BJPは第1党を維持したが、単独では過半数に満たない240議席にとどまった。
NDAは7日、モディ首相を下院議長、BJP党首、ならびにNDAの代表に選出した。
最大野党・国民会議派が率いる野党連合は、234議席を獲得。野党は今回の総選挙について、モディ政権への不信任票の多さを示す結果となったと主張した。
モディ氏は7日にこれに反論し、「野党は今回の選挙結果を我々の敗北だと言いたがるが、我々は負けていないし、決して負けない」と強調。「貧困層と中産層に力を与えるのが、私たちの優先的課題だ」と述べた。
選挙戦の最中には、モディ氏とBJPがインドで少数派のイスラム教徒を攻撃したり、野党関係者を収監したり、憎悪表現を使ったりしているという批判が出ていた。
首相は7日に、自分たちNDAは「宗教の平等」という原理原則を重視すると述べた。
野党連合は、政府に対する監視と憲法護持の役割を果たすと表明している。
(英語記事 Narendra Modi sworn in for third term at grand ceremony in Delhi)