EVILが木谷オーナーを黒く染め上げる暴挙も、強さを誇るモクスリーがKO! 次期挑戦者は内藤哲也「禁断の扉で」【新日本】

新日本プロレスは6月恒例の大阪最大のビッグマッチ『DOMINION 6.9 inOSAKA-JO HALL ~BEST OF THE SUPER Jr.31 決勝戦~』6.9大阪・大阪城ホール大会を開催した。今大会ではダブルメインイベントが組まれており、ダブルメインイベントⅡでは、ジュニア最強戦士決定戦『BEST OF THE SUPER Jr.31』決勝戦をエル・デスペラードと石森太二が行ない、デスペラードが激戦を制して、初優勝を飾っている。その前に組まれたダブルメインイベントⅠでは、IWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリーにEVILが挑戦。この試合はランバージャックデスマッチとして行なわれた。

H.O.Tの介入ありきでランバージャックデスマッチを提案したEVILに対して、モクスリーは弟子の海野翔太とともに、新日本のレジェンド、天山広吉、永田裕志の第三世代と真壁刀義、タイガーマスクによるアベンジャーズに助っ人を依頼し、今回の一戦に臨んだ。まず先にEVILが入場すると、リングサイドにいた木谷高明オーナーをH.O.Tのメンバーが捕獲。EVILは黒いスプレーを木谷オーナーに噴射するとオーナーの顔は真っ黒に染められてしまう。

暴挙を敢行したEVILはマイクを握ると「木谷コノヤロー!テメーはよお!二度と口出しするんじゃねぇぞ。この会社はオレのもんなんだよ。とっとと失せろ」と暴言を吐き客席に「帰れ」コールを煽る中、ダメージが深いオーナーは若手に連れられて退散。先日、オーナーが棚橋弘至社長とともに行なった会見で発言した公約の中に「反則や介入阻止」が入っていたことに腹を立てていたものと思われる。

続いてモクスリーがアベンジャーズとともに現れると、H.O.Tは総出でモクスリーに襲いかかるが、モクスリーは1人でH.O.Tのメンバーをバッタバタと蹴散らしていく。この光景に会場は大盛り上がり、ネット上では「モクスリーにとってランバージャックは無意味だった」「強すぎる」という声が溢れかえっていた。

モクスリーが蹴散らしたH.O.T勢をアベンジャーズがさらに攻撃を加えていくが、H.O.Tも懲りずに介入をし続ける。次々といろいろな凶器アイテムが飛び出す中、モクスリーはリング下から有刺鉄線バットを取り出すとH.O.T勢を相手にフルスイングしまくる。最後はEVILをボコボコにすると、カーフ・ストンプ。さらに有刺鉄線バットをリングに設置すると、そこにデスライダーを決めてカウント3。モクスリーが大乱戦を制した。
試合後、モクスリーに王座を明け渡した内藤哲也が次期挑戦者に名乗りあげ、日本時間7月1日にアメリカで開催されるAEWとの対抗戦『FORBIDDEN DOOR』(禁断の扉)でのリターンマッチを要求。モクスリーはこれを受け入れた。

バックステージでモクスリーは「友よ。世界中のヤツらが、なぜ彼らを選んだのかと聞くかもしれない。ナガタサン、マカベ、テンザン、タイガーマスクを仲間として選んだのかと。その理由は、彼らはあらゆる場所を訪れ、あらゆることを成した。全てを見てきた。バカな相手に時間を費やす暇はないが、バカなヤツは山ほどいる。今夜、俺の言った通り、H.O.Tは倒れた」とアベンジャーズに感謝の意を述べると「ナイトー、お前がどこかに潜んでいて、来るとわかっていたぞ。なぜなら、お前ほど多くを費やして遠くまで進んでいる男は、ニュージャパンにはいないからだ。ジョン・モクスリーが潜る深海を進むほど、ニュージャパンプロレスリングを理解しているのは、お前と俺以外にいない!崖っぷちに立っているのは、ナイトー、お前と俺だけなんだ!今回は約束しよう。『Forbidden Door』で残っている仕事を全て終わらせる。お前を棺桶に送ってやる。土の下に埋めてやる。火を放ち、埋めてやる。テツヤ・ナイトー、『Forbidden Door』でお前は死人となるのだ」と次のターゲットである内藤を返り討ちにする気満々だ。

一方の内藤は「6日後、北海道立総合体育センターにて行なわれる、『ALL TOGETHER』のメインイベントで対戦するジェイク・リー選手、悔しくないの?この状況、自分で言うのもなんだけど、『二兎を追う者は一兎をも得ず』、まさにそんな状況でしょう。自分でもそう思いますよ。でも、そもそも流出させてしまったのは俺なわけで、なら俺が取り返すしかないでしょう。なんか、『ALL TOGETHER』でのジェイク・リー選手とのシングルマッチの興味がなくなっちゃった? なんかジェイク・リー戦が、モスクリー戦のステップのようなそんな試合になってしまったけど、悔しいでしょ? ジェイク・リー、悔しいだろ?」とモクスリー戦の前に組まれているジェイク・リーとの一戦に向けてジェイクを挑発するとともに、新日本の至宝をAEWに流出させてしまった責任は感じているようで、自身がモクスリーから取り返すと誓っていた。決戦の舞台は再びアメリカへ移すことになる。

◆新日本プロレス◆
『DOMINION 6.9 inOSAKA-JO HALL ~BEST OF THE SUPER Jr.31 決勝戦~』
2024年6月9日
大阪・大阪城ホール
観衆 7254人
▼ダブルメインイベントⅠ IWGP世界ヘビー級選手権試合 ランバージャックデスマッチ(時間無制限1本勝負)
<王者>○ジョン・モクスリー(25分01秒 片エビ固め)EVIL●<挑戦者>
※デスライダー
※第9代王者が4度目の防衛に成功。
【セコンド】
▼モクスリー
海野翔太、天山広吉、永田裕志、真壁刀義、タイガーマスク
▼EVIL
成田蓮、高橋裕二郎、SHO、金丸義信、ディック東郷

文⚫︎どら増田
◆新日本プロレス◆
『DOMINION 6.9 inOSAKA-JO HALL ~BEST OF THE SUPER Jr.31 決勝戦~』
2024年6月9日
大阪・大阪城ホール
観衆 7254人
▼ダブルメインイベントⅠ IWGP世界ヘビー級選手権試合 ランバージャックデスマッチ(時間無制限1本勝負)
<王者>○ジョン・モクスリー(25分01秒 片エビ固め)EVIL●<挑戦者>
※デスライダー
※第9代王者が4度目の防衛に成功。
【セコンド】
▼モクスリー
海野翔太、天山広吉、永田裕志、真壁刀義、タイガーマスク
▼EVIL
成田蓮、高橋裕二郎、SHO、金丸義信、ディック東郷

文⚫︎どら増田

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