「パッキャオにMMAを学ばせる」RIZIN&KNOCK OUTを背負う鈴木千裕がマニー・パッキャオをKO宣言!

10日、都内某所にて7月28日にさいたまスーパーアリーナで開催される『超RIZIN.3』についての記者会見が実施。対戦が決まったマニー・パッキャオと鈴木千裕が対峙した。

マニー・パッキャオはボクシング世界6階級制覇の元プロボクサーであり、2015年に行われたフロイド・メイウェザー・ジュニアとの王座統一戦は150億円のファイトマネーや視聴率も歴史に残る注目度となっていた。
2021年に現役を引退し、2022年12月31日の『RIZIN.40』のリングに現れRIZINとの契約を発表。2023年12月31日の『RIZIN.45』でマニー・パッキャオvsフロイド・メイウェザー・ジュニアの再戦が噂されていたが実現せず、パッキャオがリング上で「来年是非皆さまにビッグファイト、フロイド・メイウェザーとやれるように頑張りたいと思います」と挨拶をするにとどまっていた。
これに榊原CEOは「フロイド・メイウェザーJr.、マニー・パッキャオ以外のボクシングのトップアスリートともコミュニケーションを取ってますから。エキシビションという枠の中であれば、非公式マッチなら日本で闘えたりもするので。それはライアン・ガルシアでもそうですし、ガーボンタ・デービスでもそうですし。いろんな選手に僕はチャレンジをして。ちょっと他の海外のプロモーションとは違う形で、このRIZINという舞台に海外の視線を集めるようなチャレンジはあっていいかなと思ってます」と語り可能性を探っていた形だ。

前夜の『RIZIN.47』にてリングに上ったパッキャオが超RIZIN.3への参戦決定を明かし「ついにこの舞台で戦う事が決まりました。このあと対戦相手が発表されます」と語ると、RIZINフェザー級王者の鈴木千裕が登場。
鈴木は「リスペクトを持って、1RでKOします!」と宣言し一礼。これを聞いたパッキャオは苦笑しながら「ベストを尽くしてこの選手にボクシングというものを教えてあげたいと思います。ボクシングは思ってるほど簡単ではないです」と挑戦を受ける構えを見せた。

会見に出席したパッキャオは「ボクシングというものはそんなに簡単に習得できるものではない。千裕はボクシングというものを経験したいと言っているようだが、7月28日は必ず彼はボクシングについて学ぶことになる。自分が学ばせる」と自信たっぷり。
しかし、これを受けた千裕は「そう言ってもらわないと。安心しました。絶対そう言ってくれることは分かっていたんで。僕はパッキャオ選手からボクシングを学ばせてもらいますけど、僕はパッキャオ選手にMMAを学ばせます」と啖呵を切る。
気色ばむ千裕だったが、パッキャオは余裕の笑みを崩さず「とても楽しみにしているよ(笑)まあまあ、どんなもんかやってみようじゃないか」と切り返した。

記者の1人からフロイド・メイウェザーJr.vs朝倉未来戦の話が挙がり、未来が試合のダメージを引きずって長期に渡り試合が出来なくなっていることを例に出してRIZINとしてのケア体制について問う。
榊原CEOがこれに回答していると、途中で千裕が遮るように「バラさぁん、俺、負けないんで。そういう心配いらねーっすよ。負けるていの質問やめてください。なんでやる前から負けた後のダメージの話をするんスか!俺、命かけて勝負するんスよ。だから『やられたらどうする』『負けたらどうする』って、俺が勝てると思ってないじゃないですか!多分ここ全員思ってないっスよ!だから俺嫌いなんスよ!なんでやる前から負けること考えるんスか!俺勝つって言ってるんだからそういう話しないでください!」と絶叫。
誰も勝ち負けの話はしていなかったが、千裕の本気度の強さが伺えるやり取りとなった。

他方、パッキャオも「これはエキシビションではない。しっかりとしたファイトだ。お互いがノックアウトを目指してしっかり闘いに行く試合になる。1998年に1回日本で試合をしたが、そのときは1Rで終わらせた。今回もミッションとしては同じことを目標にしたい。3Rのための準備ではなく、12Rのための準備をしっかりして、今まで通りの準備をしたいと思う」と本気も本気。2人の試合はメインを食いかねない熱い試合となりそうだ。

『Yogibo presents 超RIZIN.3』
日程:2024年7月28日(日)
開始:14:00(予定)
会場:埼玉県・さいたまスーパーアリーナ

▼RIZINスタンディングバウト特別ルール 3分 3R 68.0kg
マニー・パッキャオ
vs
鈴木千裕

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