国交省、マツダに立ち入り 不正報告全5社を検査

「型式指定」の認証不正問題で、東京都港区のホンダ本社(左)と広島県府中町のマツダ本社へ立ち入り検査に入る国交省担当者=10日

 自動車などの大量生産に必要な「型式指定」の認証不正問題で、国土交通省は10日、ホンダに続き広島県府中町のマツダ本社を立ち入り検査した。これで不正を報告したトヨタ自動車など全5社に検査に入ったこととなり、今後再発防止を求める是正命令などの行政処分を検討する。トヨタは今月末に最終報告を提出するとしていて、処分は来月以降になる見通し。

 10日午後1時過ぎ、報道陣がカメラを構える中でスーツ姿の4人がマツダ本社に入った。国交省によると、現行生産2車種でエンジン制御ソフトの書き換えがあった他、過去に生産していた3車種はエアバッグを衝撃ではなくタイマーで起動するようにしていた。

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