松山英樹が初Vの大会でトップ10フィニッシュ 工藤三郎は「期待を裏切らない」

トップ10に入った松山英樹(撮影:GettyImages)

<メモリアル・トーナメント 最終日◇9日◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7569ヤード・パー72>

“帝王”ジャック・ニクラス(米国)がホスト役を務めた「メモリアル・トーナメント」は、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)が今季5勝目を挙げた。中継したBSJapanext(BS263ch)の解説・佐渡充高、深堀圭一郎、実況・工藤三郎が大会を振り返る。

今年はメジャー第3戦「全米オープン」の前週開催となり、ラフは深く、グリーンは固く速い、難度の高いセッティングで行われた。

そして優勝争いは、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)が3日目を終えた時点で、2位とは3打差のトータル9アンダーの独走態勢に入っていた。しかし、最終日はスコアを伸ばすことができず、2位のコリン・モリカワ(米国)と1打差で最終18番を迎えた。

どちらも2打目をグリーン奥の深いラフに打ち込み、寄せ合戦となったが、モリカワの3打目のチップショットがカップをわずかにそれると、シェフラーは下りのきわどいパーパットをきっちり沈め、右拳を握り締めて勝利のガッツポーズを取った。

深堀は、「すごいトーナメントですから、簡単には勝たせてくれない。歴史がある大会で、世界NO.1がみごとに勝ち切った。見ごたえ満載の試合でしたね」と振り返った。

さらに「舞台がすごっかたですよね、美しいし、難しいし、それでいろんなテクニックをしてくるしで。本当に強い選手じゃないとここでは勝てないので、シェフラーが勝ったのは、納得がいきますね」と、佐渡は大会ホストのジャック・ニクラスの庭として知られる名コースでも結果を残した27歳を褒めたたえた。

NHKで長年、PGAツアー中継の実況を務めていた工藤は松山英樹に注目。2014年の覇者は、思い出がある大会で5年ぶりとなるトップ10フィニッシュを決めた。「松山選手は、私たちの期待を裏切らない」と称賛した。

松山は、初日は「73」、3日目は「74」と苦しんでいたが、最終日は4バーディ・2ボギーの「70」をマーク。8番パー3では、ピン手前にバウンドしたボールが勢いよくカップに当たり、約50センチにつけるスーパーショットを見せていた。佐渡も「すごいゴルフをしていましたね。あれ以上はできないぐらいのゴルフだったと思います」と松山のプレーを振り返った。

次週は、今季メジャー第3戦「全米オープン」(米ノースカロライナ州、パインハースト・リゾート)に出場する。

BSJapanextでは今夜9時から「PGAハイライト」を放送(公式アプリでも同時配信)。決勝ラウンド2日間にわたって放送した中継映像、今大会のハイライト映像を1時間に凝縮して振り返る。

© 株式会社ALBA